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アレルギー性結膜炎とは?症状・原因・治療を分かり易く解説

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1.アレルギー性結膜炎とは

目にアレルギー反応が起こり、結膜に炎症が起き、目のかゆみや充血、異物感(ゴロゴロ感)を主症状とする疾患です。

1年中症状がでる通年性アレルギーと、花粉など特定の季節だけ起こる季節性アレルギーの2種類あります。

アレルギー性結膜炎の患者は、日本人口の約15%~20%占めるといわれています。

 

2.アレルギーについて

人の体には、病原体などの異物や、体内で生じた老廃物やがん細胞などから、自分の体を防御する機能が存在しています。

アレルギーの場合その防御反応が、本来体には無害なものにも反応し、排除しようとする働きの事をいいます。

 

◆アレルギー性結膜炎の場合

花粉やハウスダストなどが目の粘膜に付着すると、体内では異物かどうかの判定をします。

異物と判定され、アレルギー反応が起きると、肥満細胞という細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌されます。

この分泌されるヒスタミンによって、毛細血管や知覚神経を刺激し、結膜に炎症を引き起こし、目のかゆみや充血などの症状が起きます。

 

3.アレルギー性結膜炎の分類

◆通年性アレルギー

季節関係なく、1年中症状が続くアレルギー性結膜炎で、ハウスダストが主な原因と言われています。

季節性アレルギーと比べ、アトピー性皮膚炎や喘息を合併する確率が高いです。

 

◆季節性アレルギー(花粉症)

スギやヒノキなど、ある特定の草花の花粉が飛散する季節だけに症状が出るものです。

花粉が大量に飛散する時期が過ぎれば、症状は治まります。

アレルギー性結膜炎の約8割の患者が、季節性アレルギーです。

 

◆春季カタル

アレルギー性結膜炎の慢性重症化したもので、10歳ぐらいの男児に多く見られます。

非常に強い目のかゆみや目やにが多く出ます。

上の瞼(まぶた)の裏に、石垣状乳頭と言われるぶつぶつが出来る事により、角膜を傷つけ、びらんや潰瘍が出来るのが特徴です。

アトピー性皮膚炎を合併する事が多いです。

 

4.アレルギー性結膜炎の症状

主な症状は、目や瞼(まぶた)のかゆみで、非常にかゆいため、目をこすりたくなるのが特徴です。

こすればこするほど、下記の症状を悪化させます。

 

・目の充血

目の粘膜に異物が付着し、排除しようと血管を拡張し血流を増やすため起こります。

・目のかゆみ

目の粘膜の炎症により起きます。

・涙がよく出る

目の粘膜に付着した異物を洗い流すために起こります。

・目の異物感(ゴロゴロ感)

瞬きをした時に、異物と角膜が接触するため起こり、場合によっては黒目に傷が付きます。

・目やにが多く出る

目の炎症反応により、サラサラした水っぽい目やにが出ます。

 

5.アレルギー性結膜炎の原因

結膜は直接外部に接しているため、異物が入りやすく、免疫細胞と血管も豊富なので、アレルギー反応が出やすい場所です。

通年性と季節性では、原因となる物質が違うので、解説していきます。

 

◆通年性アレルギーの原因

主な原因は、ハウスダストです。

ハウスダストとは、家の中のホコリや塵(ちり)のことで、アレルギーを起こす原因物質の混合です。

アレルギー反応を起こすハウスダストは、下記の物質により構成されます。

・ペットの毛やフケ(犬、猫)

・ダニのフンや死骸

・蛾(ガ)

・ゴキブリ

・カビ

 

◆季節性アレルギー(花粉症)の原因

スギやヒノキなどの花粉が原因です。

季節により飛散している花粉が違うので、どの花粉に反応しているのかを理解する必要があります。

・春

スギ、ヒノキ、シラカンバなど

・春~夏

カモガヤ(イネ科)など

・夏~秋

ヨモギ(キク科)、ブタクサなど

 

6.アレルギー性結膜炎の検査と診断

◆問診

症状が出た季節、時期、症状の種類と程度、既往歴、他のアレルギー性の病気があるか問診します。

◆血液検査

血中の特異性IgE抗体の量を検査します。

◆結膜好酸球検査

上の瞼(まぶた)を反転し、綿棒で擦過して好酸球の有無を検査します。

◆皮膚テスト

皮膚に傷をつけ、傷の中に抗原を入れ、アレルギー反応の有無を確認します。

◆アレルウォッチ

涙の中に含まれるIgE抗体を測定します。

◆細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査

細隙灯(さいげきとう)顕微鏡を使用し目の状態を確認します。

 

7.アレルギー性結膜炎の一般的な治療

対処療法的には、今の症状を少しでも抑えるようにするために抗アレルギー点眼薬や内服薬を用い、症状を一時的に抑えます。

花粉が原因であれば、飛散時期の約2週間前や症状が出始めた時に、抗アレルギー薬を用いる事により、ピーク時の症状を軽くする初期療法を用いる事が多いです。

これでも症状が良くならない、角膜に傷があるなど症状が強い場合はステロイド点眼薬や内服薬を用います。

根治を目指すには、特異的免疫療法があります。

アレルギーの原因物質を体内に注射し、それを繰り返す事で、アレルギー反応が起きにくい体質を作ります。

 

8.アレルギー性結膜炎の鑑別

目に症状が出る疾患は多くの種類があり、細菌性、ウイルス性、アレルギー性と様々あります。

鑑別していくには問診が非常に重要で、下記の疾患との鑑別を要します。

 

感染によるもの

・咽頭結膜熱(プール熱)

・急性出血性結膜炎

・流行性角膜結膜炎(はやり目)

・クラミジア結膜炎

 

アレルギーによるもの

・春季カタル

・アトピー性角結膜炎

・巨大乳頭性結膜炎

 

9.アレルギー性結膜炎の予後と後遺症

特異的免疫療法以外は、完治が難しいので、少しでも症状を和らげるように過ごすのがポイントです。

日常生活では、部屋の掃除やマスクをして外出するなど、抗原となる物質との接触を避ける事を心がけます。

 

 

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