an's diary 杏の日記, 手の痛み, 痛み
10.22017
テニス肘の原因・症状・治療
1. テニス肘とは
肘の外側に付く筋肉の牽引力によって、筋の付着部や腱部、骨膜などに炎症が起きることを外側上顆炎(俗称:テニス肘)と言います。
テニスプレイヤーに多い疾患なのでテニス肘とも呼ばれています。
スポーツ以外での日常生活の中でも発症することがあります。
2. 原因
肘の外側には指や手首を背側(手の甲側)に動かす筋肉が付着しています。
これらの筋肉に、負担や無理な外力がかかると腱部の※微小断裂や付着部に炎症が起こり、外側上顆炎となります。
※微小断裂:筋が完全に切れたわけではなく、部分的に切れた状態を言います。
・テニスなどのラケットを使う競技(バックハンドストローク)
・重いものを持つ仕事
・デスクワークで指先を使う人
などに発症することが多いです。
原因となっている筋肉(前腕伸筋群)
尺側手根伸筋「しゃくそくしゅこんしんきん」、長橈側手根伸筋「ちょうとうそくしゅこんしんきん」
短橈側手根伸筋「たんとうそくしゅこんしんきん」、総指伸筋「そうししんきん」があります。
作用
・長橈側手根伸筋:肘関節を曲げる。手を背屈する。手を橈屈(親指側に曲げる)
・短橈側手根伸筋:手を背屈する。手を橈屈する。(長橈側手根伸筋と作用がほぼ同じ)
・尺側手根伸筋:手を背屈する。手を尺屈する。(手首を小指側に曲げる)
・総指伸筋:第2~第5指を伸ばす。(手の平を広げる)
3. 症状
手関節を伸展(背屈)したとき、あるいは伸筋が伸ばされたときに、肘や前腕外側に痛みを訴えます。
また雑巾絞りしたときや荷物を持ち上げる時に、肘外側にズキッとした痛みが出ます。
4. 検査方法
肘の外側に付く筋肉に負荷をかけ痛みが出るか検査します。
◆チェアーテスト
手の甲を上に向け、肘を曲げないように伸ばした状態のまま、椅子を持ち上げてもらいます。
このとき、肘の外側に痛みが表れれば、外側上顆炎(テニス肘)が疑われます。
◆中指伸展テスト
手の甲を上に向け、肘を曲げずに伸ばしたまま中指を伸ばしてもらい、中指を上からおさえます。
患者さんはこれに抵抗するように力をいれます。
このとき、肘の外側に痛みが表れれば、外側上顆炎(テニス肘)が疑われます。
◆トムゼンテスト(トムソンテスト)
手の甲を上に向け、肘を伸ばしたまま拳を握ってもらいこの状態で手をおさえます。
患者さんはこれに抵抗するように手首を手の甲側に曲げるように力をいれます。
このとき、肘の外側に痛みが表れれば、外側上顆炎(テニス肘)が疑われます。
5. 一般的な治療
◆保存療法
・安静(腕をなるべく使わない)
・テニス肘専用サポーター
・アイシング(冷やす)
・痛み止めの注射
◆予防方法
クーリングダウン(冷やす)
肘から前腕付近の筋肉の強化
ストレッチ、ウォーミングアップ
6. 鑑別疾患
野球肘(内側上顆炎)
外側上顆剥離骨折
7. 予後・後遺症
一般的には予後は良好です。
しかし一度発症すると、治るまで数ヶ月かかると言われています。
日常的に使いすぎてしまう人(職業・趣味などにより)は再発を繰り返します。
場合によっては※剥離骨折となり手術することもあります。
※剥離骨折:筋肉の力で靭帯や筋肉が引き伸ばされることで繋がった骨の一部が剥がれてしまいます。
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