an's diary 杏の日記

発熱後の味覚障害と臭覚障害がお灸で改善した症例3

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新型コロナウイルスの後遺症として、味覚障害・嗅覚障害が言われるようになりましたが、新型コロナウイルスだけでなく、

名前もつかないいわゆる「ただのカゼ」の後に、味覚障害・嗅覚障害の症状を訴える方は以前からいました。

今回はの症例は、新型コロナウイルス、インフルエンザともに陰性でしたが、3日間の高熱の後に「味がしない」「匂いがわからない」といった症状が出た患者さん(30代女性)です。

この方は39度近い高熱が3日間続き、その後、以下のような症状が出ました。

・鼻水

・味覚障害(特にうま味、風味などがわからない)

・においがしない

 

効果判定するために、治療前にアルコール綿花の匂いを嗅いでもらいます。

通常であれば、鼻の下にアルコール綿花を持ってこられたら、思わず顔をそむけてしまいますが、この患者さんは平然としており、においはしないとのことでした。

味覚障害・嗅覚障害の患者さんに必ずしもお灸を行うわけではありませんが、症例1、2の患者さん同様、この方にもお灸を行いました。

1壮目から熱さを感じていたため、3壮で終了。

お灸した直後は、顏をそむけるほどではありませんが、アルコールの匂いがわかるようになりました。

 

それから3日後に来院していただいた際には、嗅覚障害の症状は改善したとのことでした。

味覚の方も徐々に戻ってきているということで、この日もお灸での治療を行いました。

 

3回目の治療の際には、味覚は夕方になると少し鈍くなる程度になり、料理もしやすくなったそうです。

そのほかの症状として、下を向いた際に鼻の奥の方で、変な匂いがするというものがありましたが、その後2回の治療で消失しています。

 

この患者さんの場合、約1か月、合計5回の治療で味覚障害、嗅覚障害の症状は完全になくなりました。

 

新型コロナウイルスの後遺症ではありませんでしたが、東洋医学ではその患者さんの症状を診て、治療を行います。

同じ病気(症状)でも、治療が同じ場合もありますし、違う病気(症状)でも治療が同じ場合もあります。

これを東洋医学の言葉では「同病異治(どうびょういち)」「異病同治(いびょうどうち)」と言います。

現代医学に慣れている方に理解していただくのは難しいことかもしれませんが、病院に行っても治らない症状が東洋医学的に治療できる場合もあります。

何かお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

新型コロナウイルス感染症後の嗅覚・味覚障害がお灸で改善した症例1

新型コロナウイルスの後遺症で味覚障害・臭覚障害が回復した症例2

 

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