腰痛

腰痛を治すのは病院でも名医でもないって気付いちゃった人の為の東洋医学的タイプ分類

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1.腰痛とは?

腰部の痛みを腰痛と言います。
東洋医学では背部から腰部にかけての痛みを「腰脊痛(ようせきつう)」、腰部から足にかけての痛みを「腰腿痛(ようたいつう)」など、部位別に分けて呼ばれています。
多くの病気で腰痛症状は見られ、関連する範囲はかなり広いです。
その中で、このページでは明らかな器質的病変(骨や筋肉などの組織の異常)がない腰痛について取り上げます。

 

2.分類

東洋医学的には腰痛を以下の4タイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。

 

2-1.風寒タイプ








 

2-2.風寒湿痺タイプ







 

2-3.腎虚タイプ















 

2-4.瘀血タイプ




 

3.解説とワンポイントアドバイス

3-1.風寒タイプ

【解説】

冷えのカゼをひいたことにより、発症する腰痛です。
最初に寒気や発熱などカゼ症状が見られます。
さらに急激に発症することが特徴的です。

 

【ワンポイントアドバイス】

カゼをひいた時と同じように対処しましょう。
暖かくして、水分を摂って、よく眠ることです。

 

3-2.風寒湿痺タイプ

【解説】

東洋医学でいう「風邪」「寒邪」「湿邪」という3つの邪がカラダに侵入することにより起こる腰痛です。
勢力の大きさにより症状の出方が少しずつ異なります。

<寒邪が強い場合>→冷えが強い

痛みがきつく、痛みの場所は動火ない事が特徴的です。
症状が強い場合はければ、歩くことができなくなります。

 

<湿邪が強い場合>→余分な水分が多い

痛みは強くありませんが、重だるい感じがあります。

 

<風邪(ふうじゃ)が強い場合>

痛みの場所が変わったり、痛みが増減することが特徴的です。
慢性化すると、足から尾骨のあたりにしびれが生じ、ひどければ足の筋肉が萎縮する場合もあります。

 

【ワンポイントアドバイス】

どのパターンでも共通して言えることは、カゼの時と同じ対処をすることです。
水分をしっかり摂って、暖かくして、よく寝ましょう。
湿邪が旺盛な場合は、あまり水分が欲しくないかも知れません。
その時は無理に水分を摂るる必要はありません。

 

3-3.腎虚タイプ

【解説】

結果として「疲れ」が原因となって起こる腰痛です。
鈍痛が慢性的に続き、腰を使うと悪化し、休むと症状が和らぐことが特徴的です。
もともとの体質によって以下の2つのパターンに分類されます。

<腎陽虚パターン>

もともとの体質が「冷え」傾向にある方です。
上記の症状に加えて、寒がる、手足の冷え、明け方の下痢、尿量が多いあるいは頻尿などの症状を伴います。

 

<腎陰虚パターン>

もともとの体質が「熱」傾向にある方です。
上記の腎虚の症状に加えて、微熱、手のひらや足の裏が熱い、寝汗をかく、口が乾く、尿が濃いなどの症状を伴います。

 

【ワンポイントアドバイス】

腎陽虚でも腎陰虚でも共通して言えることは、ゆっくりと休養するということです。
疲れがたまるのには様々なことが考えられます。(過労、老化、睡眠不足など…)
しかし、一番重要なことは良い睡眠をしっかりと摂ることです。
遅くとも23時までには寝るようにしてください。

 

3-4.瘀血タイプ

【解説】

ケガをしたときに、悪い血がそのままカラダに留まってしまったために起こる腰痛です。
東洋医学ではこのような悪い血を「瘀血(おけつ)」と言います。
腰に腫れなどはなく、カラダの位置を変えたり、くしゃみや咳、深呼吸などで痛みが強く出ます。

 

【ワンポイントアドバイス】

まず、ケガをしっかりと治すことです。
瘀血にはティースプーン1杯程度のベニバナ油が効果的な場合があります。

 

4.まとめ

皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。

また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。

 

参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.

 

 

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