an's diary 杏の日記, 出産前後の知っておくべきこと, 妊娠・出産・育児で知っておくべきこと, 痛み, 腰痛
9.52017
産後の腰痛 いつまでもガマンしないで【3つの確認】
1.産後の腰痛とは
出産後に起きる腰痛で、産後の女性によく見られる症状のひとつです。(一般の腰痛はここでは除きます。)
しかし、100人中100人に起こるものでは無い以上、腰痛があることは決して正常な事ではありません。
なんらかの不具合が出産前から、もしくは出産中~後に起きた為と東洋医学では考えます。
その原因を処理して、豊かな授乳と育児生活に備え、速やかに回復を図るべきです。
「この腰痛がいつまで続くんだろうか?」と憂鬱になる前に、下記をチェックして思い当たるなら改善してみて下さい。
2.分類
東洋医学的には産後の腰痛を以下の3つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2−1.腎虚血虚タイプ
□持続する腰の鈍い痛み
□足がだるくて力が入らない
□めまい
□耳鳴
□手足のしびれ
□顏色が青白い、またはくすんだ黄色
2−2.寒湿タイプ
□腰が痛い
□カラダを動かすのが難しい
□冷えると余計悪くなる
□腰やお腹が冷える
□関節がだるく痛む
2−3.血瘀(けつお)タイプ
□刺すような痛みの腰痛
□動くと痛みが少し軽くなる
□下腹部に痛み
3.解説とワンポイントアドバイス
3−1.腎虚血虚タイプ
【解説】
分娩時に体力を消耗し、さらに出血が多かった場合に発症します。
持続する鈍い腰痛で、めまい、耳鳴、足がだるくて力が入らない、顏色につやがないなどの症状を伴うことが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
まずは体力回復のために眠れる時はとにかく寝ましょう!
子どものリズムに合わせて、お昼寝も良いですし、夜は7時、8時に寝ても構いません。
子どもとお母さんの体力回復の為にご主人にも協力してもらってください。
食事の面では栄養価の高いものを良く噛んで食べてください。
3−2.寒湿タイプ
【解説】
冷えと余分な水分が原因で発症する腰痛です。
腰やカラダが冷えて重だるい、動くのが難しい、関節もだるく痛むなどの症状を伴うことが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
カラダを冷やさないことと、カラダが冷える食べ物、飲み物は避けましょう!
水分は喉が渇いた時に飲めば十分です。余分な水分の摂りすぎに気をつけて!
3−3.血瘀(けつお)タイプ
【解説】
産後に血の流れが滞ることによって発症する腰痛です。
刺すような強い腰痛が特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
カラダを動かすのがいいのですが、痛みが強い場合は無理せずにできる範囲で。
動けるようになってきたら積極的にカラダを動かしましょう!
一日にティースプーン1杯程度のベニバナ油を摂ることで効果がある場合があります。
4.まとめ
皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。
また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
参考文献:
中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.
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