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春の花粉症の症状・原因・治療まとめ

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1.春の花粉症について

花粉症とは花粉に対して自己免疫が過敏に反応してしまい、鼻炎や結膜炎が起こることの総称をいいます。
春によく飛散する花粉としてはスギやヒノキがあります。
スギ花粉では2月頃から飛散が始まり4月下旬に飛散が少なくなります。
ヒノキ花粉は5月末まで続きます。

日本では国土の12%をスギ林が占めています。
花粉症は国民病とも言われ1960年代からわずか40年間の間で急激に増加しました。

・症状
個人差はありますが、主な症状は鼻水・鼻づまり・くしゃみで鼻に起こる症状はアレルギー性鼻炎といいます。
目のかゆみや充血、なみだ目は目の過敏反応によるものなのでアレルギー性結膜炎といいます。
その他の症状にも体のだるさや微熱が続くなども起こります。

・原因
花粉症症状には遺伝的な要素が重要とされています。
その他にもスギ林の増加などの環境因子や不規則な生活、住宅環境の変化なども様々な要因関連して発症していると考えられています。

・治療
点鼻薬や点眼薬で症状を抑えて、レーザーなどの手術療法もあります。
他にもアレルゲンをごく少量から体に投与して花粉に慣れさせるという減感作療法という治療もあります。

 

2.春の花粉症の症状

患者さんの体の状態などによって症状には個人差があります。
鼻の粘膜や結膜に炎症が起こる為各症状がおこります。

◆鼻の症状

・鼻水
・鼻づまり
・くしゃみ

◆目の症状

・目のかゆみ
・充血
・なみだ目

◆その他の症状

・微熱
・体のだるさ

 

3.春の花粉症の原因

自己免疫が花粉に過敏反応して各症状が起こりますが、遺伝的素因が重要と言われています。
症状の程度や症状が現れるのに個人差があるのは環境要因や生活習慣などが複雑に絡んでいます。

◆環境要因

戦後にスギ林が大量に植林され、単純に花粉量が増えたことが関係しています。
日本国土の12パーセントと非常に多い割合を占めています。
今後花粉症患者の増加が懸念されています。
他にも住宅様式が変わったことや排気ガスの増加によりダニやカビの増加、空気中に多くの微粒子がアレルギーを起こしやすくなっていると言われています。

◆生活習慣

不規則な生活やストレス社会によっても花粉症症状が悪化すると言われています。

遺伝的素因に加えてこれらの要因が関連して症状が起こると言われていますが明確な原因は明らかになっていません。

 

4.春の花粉症の検査と診断

花粉症症状は風邪症状や他のアレルゲンによるものなどと似た症状を起こします。
そのため、アレルゲンを特定したり他の疾患を除外するために各検査を行います。

4-1.問診・視診

症状の発症時期や程度、既往歴などを問診します。
鼻の中を直接見て状態を検査します。

4-2.画像検査

副鼻腔の中に異常がないか検査します。

4-3.血液検査

血液中の状態を検査して炎症反応やアレルギーの有無を検査します。

4-4.スクラッチテスト

直接アレルゲンを皮膚につけて反応があるか検査します。

4-5.鼻汁好酸球テスト

鼻汁の中にある好酸球の量を検査します。

 

5.春の花粉症の一般的な治療

5-1.対症療法

症状に対して一時的に抑える治療を対象療法と言います。
主に点鼻薬や点眼薬を用いて症状を抑えます。
場合によってはレーザーなどを用いて手術を行うこともあります。

5-2.根治療法

◇舌下免疫療法
アレルギーを引き起こす原因物質をごく少量から投与し、徐々に体を慣らしていく治療法です。

◇原因物質からの回避
完全に花粉を避けることは不可能ですが、花粉専用の眼鏡やマスクを用いて花粉から回避します。

 

6.春の花粉症と間違いやすい疾患

◆感冒(風邪)

感冒(風邪)は上気道がウイルス感染を起こして発熱や咳、喉の痛みが起こりますが、初期には症状が出そろわずに花粉症と似た症状を呈することもあります。
そのため経過を見て花粉症症状以外に症状がある場合は細かく観察する必要があります。

◆副鼻腔炎

鼻の中には副鼻腔という空洞がありこの部位に細菌やカビが増殖し感染を起こすことを副鼻腔炎といいます。
花粉により長期間鼻炎が続く方は慢性副鼻腔炎となりやすいです。

◆他のアレルゲンによるもの

塵やダニなど他のアレルゲンによっても過敏症状が起こることもあります。
花粉症は季節性に起こりますが塵やダニは通年性と言って一年を通して症状が起こります。

 

7.春の花粉症の予後と後遺症

近年ではアレルギー疾患に対する治療法の進歩は症状を抑えることや発作予防にとどまっていて根治治療に至っていません。
アレルゲン免疫療法が根治治療法ではありますが、治療期間が2~3年と長く、脱落する患者さんが多いなど種々の問題を抱えています。
現段階では症状の程度をみながら薬によって症状を抑えて、必要であれば手術なども行い経過を観察していきます。

 

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