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ふくらはぎがだるい、重たい、張る【東洋医学タイプ分類】下腿の無力感について

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1.下腿の無力感とは?

下腿とは膝から下の足の部分を言い、そこがだるく、力が入りにくいことを下腿の無力感と言います。
東洋医学ではこのような症状を「脛痠(けいさん)」と言います。

 

2.分類

東洋医学的には下腿の無力感を以下の3タイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。

 

2-1.腎気虚タイプ







 

2-2.腎陰虚タイプ







 

2-3.湿熱下注タイプ




 

3.解説とワンポイントアドバイス

3-1.腎気虚タイプ

【解説】
もともと冷え体質の人が、老化、慢性病、過労、睡眠不足、セックス過多などによってカラダが疲労するために生じる下腿のだるさです。
両下腿が冷えるような感じがするため、風に当たるのを嫌がるのが特徴的です。

 

【ワンポイントアドバイス】
疲労を回復させることが重要です。
疲労原因に思い当たることがある場合はそれを解消してください。
何が原因にしても睡眠は最も大事な養生法です。
遅くとも23時までには寝られるように心がけましょう。

カイロなどによる加温ではなく、衣服などで保温するようにしてください。
さらに、汗をかいたらすぐにふいたり、着替えるなど、汗の処理はしっかり行ってださい。

 

3-2.腎陰虚タイプ

【解説】
もともと熱体質の人が、老化、慢性病、過労、睡眠不足、セックス過多などによってカラダが疲労するために生じる下腿のだるさです。
両下腿に積熱感を感じたり、手のひらや足の裏が熱い感じがすることも特徴的です。

 

【ワンポイントアドバイス】
元々の体質が異なるだけで、基本的には上記の腎気虚タイプと同様です。
疲労原因に思い当たることがある場合はそれを解消してください。

腎陰虚タイプの方は、カラダをクールダウンさせる機能が落ちています。
この機能を回復させるには睡眠が最も重要です。
遅くとも23時までには寝られるように心がけましょう。

 

3-3.湿熱下注タイプ

【解説】
長い間水に浸かっていたり、湿度の高い所に長時間いたり、過剰に水分をとることによって、カラダの中に余分な水分が多くなります。
それがカラダに停滞する事で熱化し、骨や髓をを養えなくなり、下腿にだるさを感じるようになります。
だるさの他に腫れ、熱感、痛みがある事が特徴的です。

 

【ワンポイントアドバイス】
部屋の湿度は50~60%に保ちましょう。
飲みたくもない水分をムリに摂っている方はすぐにやめましょう。
しつこいものや脂っこいもの、甘いものの摂り過ぎには注意しましょう。
ハトムギ茶はカラダの中の余分な水分と余分な熱を取り除く働きがあるので、おすすめです。

 

4.まとめ

皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。

また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。

参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.

 

 

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