an's diary 杏の日記, 股関節の痛み, 膝の痛み
10.142017
足の痛みと腫れの東洋医学的分類と対策
1.下肢の腫脹と疼痛とは?
太ももの部分と膝から下の部分を合わせて「下肢」と表現します。
ここではその下肢が腫れて、痛みのある症状について取り上げます。
2.分類
東洋医学的には下肢の腫脹と疼痛を以下の3タイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2-1.寒濕タイプ
2-2.湿熱タイプ
2-3.瘀血タイプ
3.解説とワンポイントアドバイス
3-1.寒濕タイプ
【解説】
湿気の多い所にいたり、雨露にさらされたり、水の中に長く使ったりすることによってカラダの中に余分な水分が多くなって発症します。
もともとの体質が冷えタイプの方はこの寒湿タイプになります。
【ワンポイントアドバイス】
部屋の湿度は50~60%に保つようにしましょう。
雨露にあたったり、プールに長い間入ることは避けましょう。
カラダを冷やさないようにしてください。
カイロなどで「加温」すると、逆に汗をかいてしまい、冷える場合があります。
ですから、「保温」を心がけるようにしてください。
カラダの中から熱をつくれるようになるよう、運動しましょう。
3-2.湿熱タイプ
【解説】
湿気の多い所にいたり、雨露にさらされたり、水の中に長く使ったりすることによってカラダの中に余分な水分が多くなって発症します。
もともとの体質が熱タイプの方はこの寒湿タイプになります。
【ワンポイントアドバイス】
部屋の湿度は50~60%に保つようにしましょう。
雨露にあたったり、プールに長い間入ることは避けましょう。
カラダをクールダウンさせる機能が弱っています。この機能を上げるには睡眠が最も重要です。
遅くとも23時には寝られるようにしてください。
脂っこいものや甘いもの、しつこいものはカラダの中の余分な水分と熱を増やすことになるため、症状が悪化しやすくなります。
控えるように心がけて下さい。
3-3.瘀血タイプ
【解説】
カラダに滞りが生じ、その結果、悪い血が蓄積することによって発症します。
(この悪い血が蓄積する事を東洋医学では「瘀血(おけつ)」といいます。)
具体的な要因として、カゼをひいたり、感情が欝々としたり、ケガ等があります。
【ワンポイントアドバイス】
瘀血の原因を突き止め、それを解決することが根本的治療になります。
東洋医学の専門家である、鍼灸師や漢方医に相談してみましょう。
瘀血膩苔にはティースプーン一杯程度のベニバナ油が効果的な場合もあります。
4.まとめ
皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。
また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.
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