思春期早発症
4.282022
思春期早発症の概要【症状、問題点、治療】
【思春期早発症とは?】
思春期早発症とは、思春期が通常よりも2,3年早く始まってしまうことを言います。
思春期とは子供から大人への成長過程で、体だけではなく心も変化していく時期です。
通常、女の子は10歳頃から、男の子は12歳頃から心身の変化がはっきりと表れ始めます。しかし、思春期早発症ではそれよりも早く以下のような症状が出始めます。
〈女の子〉
◆7歳6か月までに乳房が膨らみ始める
◆8歳までに、陰毛やわき毛が生え始める
◆10歳6か月までに生理が始まる
〈男の子〉
◆9歳までに睾丸が発育する
◆10歳までに陰毛が生え始める
◆11歳までにわき毛やひげが生え始める
◆11歳までに声変わりが始まる
【思春期早発症の問題点】
思春期早発症で問題になることは以下の3つになります。
〇身長が止まってしまうことがある。
〇周りの子と成長速度が異なるため、本人に心理的問題が起こったり、周りとの社会的問題が起こりやすい。
〇まれに思春期を早めてしまう病変(腫瘍など)があることもあるため、確認する必要がある。
【分類】
思春期早発症は二つに分類されます。
全体として①の中枢性思春期早発症がよく見られ、②の末梢性の思春期早発症はそれに比べるととても少ないとされています。
①ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)依存性(中枢性の思春期早発症)
脳(中枢)にある視床下部-下垂体系が活性化することによって、性ホルモンが分泌され、第二次性徴の発達が起こります。
特に物理的異常が見られないこともしばしばありますが、中枢神経系の腫瘍が見られる場合もあります。
②ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)非依存性(末梢性の思春期早発症)
視床下部-下垂体系の活性化はないにもかかわらず、血中の性ホルモン濃度が上がることによって第二次性徴の発達が起こります。
性ホルモンが放出されるのは、視床下部-下垂体系だけではなく、副腎や性腺などからも放出されます。
そのため、原因としては先天性副腎過形成症や様々な性腺腫瘍などが考えられます。
【診断】
・レントゲンによる骨年齢評価
・血液検査による性ホルモンの血中濃度測定
・必要な場合は骨盤内超音波検査及び脳MRI
【治療】
よくみられる①ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)依存性ではLH-RHアナログという薬を使います。
この薬は2つの性ホルモン、黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を抑えます。
この作用により、思春期の発来を緩徐にし、大人の体が完成する期間が長くなることを目指します。
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