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12.292013
思春期早発症の症例と小児鍼治療(幼稚園女児)
1.思春期早発症を治療することになった経緯
【思春期早発症】という病気をご存じでしょうか。
幼稚園に通う女の子に初潮があり、驚いた親御さんに相談を受けました。
まず、本当に初潮かを親御さんに確認しました。
尿道~膀胱、肛門~大腸からの出血や裂傷などのケガを除外しなくてはなりません。
しかし、確実に性器からの出血しているそうで、ケガの類では無いそうです。
「思春期早発症」と思春期の生理学的メカニズムを説明し、そのことから、脳腫瘍の可能性を除外しなければならないことも説明し、専門医に診せるように指示しました。
「思春期早発症」は、女児の場合、原因不明のことが多く、進行速度によってはホルモン治療をすることもあります。
骨に影響して身長が止まることがあるからです。
結果は脳には異常が無く、原因不明であり、ホルモン療法への不安から小児はりと骨盤調節で当治療所に通院することになりました。
2.思春期早発症の治療の結果と所感
それが数年前のことで、その後、1回出血があり胸がわずかにふくらみかけましたが、それも治まり、身長も成長曲線の正常範囲に収まりつつ推移し、「思春期早発症」の定義を外れました。
そろそろ通常の思春期です。そうすれば、私の役割は終わるでしょう。
私も女児を持つ父親として、親御さんの困惑と不安はよく分かります。
父親は、症状が症状だけに積極的に介入しづらいでしょう。
母親は反対に全てを背負い、我が子を支えなくてはなりません。
当然、一般の方なので、いくら勉強しても知識も相応のものしか無く(※)、直接何かをしてあげることが出来ません。
それだけに、私は治療者としての達成感は皆無と言ってよく、同じ1人の親としての安堵感しかありません。
※追記
その後、親御さんのご希望で継続して治療を続け、最終的には、11歳10か月で生理が始まりました。
もちろん身長も問題なく、平均的な身長のお母さんよりも大きくなりました。
※時折、誤解している方を見かけます。
いくら一般の方がネットや本で勉強しても、解剖学、生理学、病理学といった基礎医学の素養が無ければ、個々の病気を「知る」ことは出来ても、「解る」ことは出来ません。
医療系国家資格保持者でも、そのことを理解しておらず、ただ、病気や症状を「覚える」だけの人間が多いのは、教育者として残念に思うところです。
これは大事な事なので、また別の機会に(良い病院・治療院の選び方あたりか)詳しく論じてみたいと思います。
◆小児鍼(はり)について (←当院の小児鍼の説明、歴史や想い)
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小児はりの治療の流れです(ボリュームにご注意ください)。
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