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肥満の原因による分類と対策【東洋医学タイプ分類】

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1.肥満とは?

体型が一般の人よりも太っていることを指します。
なお、頭のふらつき、無力感、物を言うのがおっくう、息切れなどの症状を伴うことが多いです。
カラダが太っていても、顔色がよく元気で、診察上も異常のないものは、ここでは肥満の範疇に含めません。

 

2.分類

東洋医学的には肥満を以下の2つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。

 

2-1.痰湿内蘊タイプ







 

2-2.気虚タイプ









 

3.解説とワンポイントアドバイス

3-1.痰湿内蘊タイプ

【解説】
暴飲暴食、長期にわたる食欲亢進、美食、甘いものや脂っこいものを好むなどの原因による肥満です。
それによって東洋医学でいう「脾(ひ)」のはたらきた低下します。
脾は消化器系のはたらきや水分代謝機能を司っています。
脾のはたらきが低下することによって、カラダの中に余分な水分が多くなることによって太ります。
特徴は肥満と同時に胸がつかえる、身体が重くだるい、痰が多いなどの症状を伴うことです。

 

【ワンポイントアドバイス】
暴飲暴食、美食、甘いものや脂っこいものを好むなど心当たりのある方は食事の管理に気を配りましょう。
体内に入れる食べ物が多すぎる場合はそれだけ、消化器系に負担をかけていることになります。
まずはよく噛んで食べる、早食いしない、ながら食べをしない、寝る2、3時間前までには晩ご飯を食べ終えるなど当たり前と思えることから始めてみましょう。
さらに、東洋医学では、手足をよく動かすことによって脾のはたらきが強くなると言われています。
手をよく振って歩くことが一番手軽に始められることだと思います。
ぜひ続けてみてください。

 

3-2.気虚タイプ

【解説】
疲労や飲食の不摂生によって東洋医学でいう「脾(ひ)」のはたらきが低下したために起こります。
脾は前述の通り、消化器系のはたらきを含んでいます。
その為、脾のはたらきが弱ると、十分に消化吸収できないため、エネルギー不足となります。
さらに、常にじわっとした汗が出て、カラダの中の熱が逃げていきます。
その結果、見た目は太って見えるけれども、元気はない状態になります。

 

【ワンポイントアドバイス】
このタイプも脾のはたらきを強化する必要があります。
痰湿内蘊タイプと同じように、よく噛んで食べる、早食いしない、ながら食べをしない、寝る2、3時間前には晩ご飯を食べ終えましょう。
さらに、手足を動かすことはもちろんのこと、筋トレなどによってカラダを鍛錬し、体質を強化することをオススメします。
最初はこの体質の症状でもある「無気力」の状態があるため、気が進まないと思います。
しかし、カラダを動かして鍛えていくうちに、ココロの変化にきっと驚くことでしょう。

 

4.まとめ

皆さんはどのタイプだったでしょうか?

解説を見ていただくと、お分かりになるかと思いますが、どちらのタイプも東洋医学でいう「脾(ひ)」のはたらきが低下したために起こります。
そのため、2つのタイプが合わさった複合タイプの方もおられます。
どちらの場合でも、胃腸への負担を軽減させ、脾のはたらきを強めることが重要となります。

今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。

また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。

 

参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.

 

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