その他の治療, 痛み
4.262018
くちびるの腫れの原因による分類と対策【東洋医学タイプ分類】
1.くちびるの腫れとは?
口唇の腫脹を指します。
東洋医学では『唇腫(しんしゅ)』と言われています。
2.分類
東洋医学的にはくちびるの腫れを以下の3つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2-1.風熱タイプ
2-2.風湿タイプ
2-3.気滞血瘀タイプ
3.解説とワンポイントアドバイス
3-1.風熱タイプ
【解説】
熱の性質の強いカゼをひいたために起こるくちびるの腫れです。
特徴は発症が突然で、くちびるには灼熱感、発赤、かゆみがあることです。
発症が急激ですが、症状がなくなるのも早いです。
そして、温めたり、風に当たると増悪します。
その他、のどの痛みと腫れ、嘔吐などの症状を伴います。
【ワンポイントアドバイス】
風には当たらないようにし、涼しく快適に過ごすようにしてください。
そして、カゼをひいた時と同じように対処しましょう。
基本的には、水分を摂って、よく寝ることです。
3-2.風湿タイプ
【解説】
消化器系が弱ることによって、カラダの中に余分な水分が停滞した状態に、カゼをひくことによって起こるくちびるの腫れです。
特徴は発症が緩慢で、くちびるの皮膚の色が淡く、硬いことです。
【ワンポイントアドバイス】
消化器系に負担をかけないように気を配ってください。
よく火を通した消化の良いものをよく噛んで食べるようにしましょう。
生ものや冷たいものは控えるようにしてください。
さらに、寝る2,3時間前には晩ご飯を食べ終えているようにしてください。
睡眠時に食べ物が残っていると、胃腸に負担がかかるだけでなく、睡眠の質も悪くなります。
3-3.気滞血瘀タイプ
【解説】
精神的ストレスによって、カラダのめぐりが悪くなることによって起こるくちびるの腫れです。
特徴は、発症は緩慢で、慢性的に経過することです。
くちびるの色は暗紅色で、表面が乾燥し、皮がむけたりもします。
【ワンポイントアドバイス】
ストレスの原因になっていることが解決することが根本治療になります。
しかし、それが難しい場合には、カラダをよく動かすようにしてください。
カラダを動かすと、巡りが良くなるだけでなく、ココロも動き出します。
運動後にスッキリするような自分に合った運動を見つけましょう。
散歩のような手軽なことから始めてみるのも良いと思います。
4.まとめ
皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。
また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.
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