an's diary 杏の日記, 出産前後の知っておくべきこと, 女性の治療, 妊娠・出産・育児で知っておくべきこと, 育児の知っておくべきこと
12.282017
おっぱいが出ない、少ない原因と分類と対策【東洋医学タイプ分類】
1.乳汁分泌不全とは?
産後におっぱいがでない、または極端に少ない事を言います。
出産後だけではなく、授乳期間全般を通じて出現します。
東洋医学では「乳汁不行(にゅうじゅうふこう)」とも言います。
授乳期間中の妊娠によっておっぱいが出なくなることや、乳房欠損によるものは本項には含めません。
2.分類
東洋医学的には乳汁分泌不全を以下の3つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2-1.気血両虚タイプ
2-2.肝鬱気滞タイプ
2-3.血脈壅滞タイプ
3.解説とワンポイントアドバイス
3-1.気血両虚タイプ
【解説】
東洋医学ではおっぱいは気血を材料として生成されると考えます。
もともと消化器系のはたらきが弱い人が気血を上手く生成できなかったり、分娩時の出血過多によって気血を消耗したり、
出産後におっぱいが過度に生成されることによって気血が足りなくなったために起こるタイプがこのタイプです。
【ワンポイントアドバイス】
気血が足りてきたかどうかは体力の状態に比例します。
ですから、栄養価の高いものをよく噛んで食べ、しっかり休息を摂って、体力回復に努めることが重要です。
動けるようでしたら、軽い運動を行った方が体力の回復と共に体力増幅に役立ちます。
3-2.肝鬱気滞タイプ
【解説】
産後、緊張や不安などにより、カラダのめぐりが悪くなっておっぱいが出なくなります。
乳房の張った感じが痛みよりも強いことや憂うつな気持ちになるなどの症状が出ることが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
ココロをコントロールすることは難しいため、カラダからのアプローチをしていきましょう。
日に当たり、カラダを動かすことが一番です。手軽な方法は散歩です。
時間や距離、歩数などは決めずに足が向かう間々にプラプラと歩きましょう。
3-3.血脈壅滞タイプ
【解説】
産後、悪露が出切らず、悪い血となって滞ってしまう事が原因で起こる乳汁分泌不全です。
体内にとどまってしまった悪い血の事を東洋医学では「瘀血(おけつ)」と言います。
乳房が硬くなって痛んだり、悪露に凝血したかたまりが混ざることが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
乳房や下腹部に痛みがない場合には軽く運動するのが良いでしょう。
痛みがある場合は、痛みが強くなる場合もありますので、運動は控えてください。
また、ティースプーン一杯程度のベニバナ油が効果的な場合があります。
それでもよくならない場合は鍼灸治療が効果的ですので、良い鍼灸院を探してください。
4.まとめ
皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。
また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.
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