膝の痛み

少年の膝痛【シンディング・ラーセン・ヨハンソン病】の症状・原因・治療

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1.シンディング・ラーセン・ヨハンソン病とは

10~12歳の男の子に多い膝前面部に痛みを伴う疾患です。
まだ骨が軟骨で、完全に骨化していないため靭帯の牽引力により膝蓋骨に炎症が起こります。
主に膝の屈伸動作を行う競技で発症しやすいです。
ジャンパー膝やオスグットシュラッダーなどと部位は違いますが同じメカニズムで発症するため同様の治療となります。
しかし、放置すれば骨の剥離などを起こし、長期間の治療を要する場合もあります。

 

2.シンディング・ラーセン・ヨハンソン病の症状

 

 

◆膝前面の痛み

膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下(膝蓋骨尖部)に付着する膝蓋靱帯の牽引力により炎症が起こります。
そのため痛みが起こります。
放置していると安静時にも痛みを感じます。

◆太もも前面の突っ張り感

太もも前面にある筋肉(大腿四頭筋)は膝蓋骨に付き、膝蓋骨から膝蓋靱帯が伸び脛骨粗面という部位に付着します。
大腿四頭筋の張りを普段から感じる場合、本疾患を発症しやすくなります。

◆運動時の痛み

ジャンプやダッシュなどの膝の屈伸を行う動作で痛みを感じます。
また炎症が続く場合は階段の昇降、正座などでも痛みを感じます。

◆圧痛

炎症部位に応じて圧痛がみられます。

◆腫れ

膝蓋骨の下面に腫れが認められます。

 

3.シンディング・ラーセン・ヨハンソン病の原因

◆主な原因

大腿四頭筋の収縮や緊張に伴い膝蓋骨と膝蓋靱帯の間にストレスがかかり発症します。
さらに本疾患を起こしやすい年齢(10~12歳)では骨がまだ軟骨の状態で、軽度の外力でも骨に異常を起こしやすいです。
これらの要因が重なり、本疾患を起こすと考えられます。

◆発症しやすいスポーツ一覧

・陸上競技
・サッカー
・バスケ
・バレー
・ラグビー

 

4.シンディング・ラーセン・ヨハンソン病の検査と診断

◆触診

炎症の起こっている部位を特定します。

◆画像検査

レントゲンにて骨の異常がないか検査します。
重度の場合、剥離骨折や石灰化がみられます。

 

5.シンディング・ラーセン・ヨハンソン病一般的な治療

◆安静

原因となるスポーツや動作の中止をします。

◆固定

包帯やテーピングにて軽度の固定をします。

◆アイシング

炎症部位を冷やします。

◆ストレッチ

炎症期が過ぎれば大腿四頭筋を徐々に伸ばしていきます。
骨折などが伴っている場合は再発する恐れもあるので専門家の指導に従って行う方が良いです。

◆物理療法

温熱療法・低周波などで筋肉の弛緩を促します。

 

6.シンディング・ラーセン・ヨハンソン病の一般的な予防

◆アイシング

運動後は軽度の炎症が起こっていることが多いです。
スポーツ後に15~20分氷水で冷やしましょう。

注:アイシングを行う際は凍傷に気を付けて行いましょう。

◆ストレッチ

大腿四頭筋のストレッチを行います。
しかし骨折を伴っている場合や炎症期にストレッチを行うと悪化します。
自己判断では行わず専門家の指示に従いましょう。

◆運動前後の準備

ウォーミングアップ・クールダウンを行いましょう。
急に激しい運動を始めないようにします。

 

7.シンディング・ラーセン・ヨハンソン病の鑑別

◆オスグットシュラッダー病

本疾患と同様のメカニズムで発症します。
痛みが起こる部位が異なり、膝関節のすぐ下中央に骨隆起や腫れが起こります。

◆大腿四頭筋腱炎

本疾患と同様のメカニズムで発症します。
大腿四頭筋腱に炎症が起こるため、膝蓋骨の上に痛みが起こります。

◆ジャンパー膝

大腿四頭筋腱の付着部である膝蓋骨の上面に痛みを発症します。
腱の石灰化や瘢痕化がおこります。

◆滑膜ひだ障害

小児には稀な疾患ですが、膝蓋骨と大腿骨の間にある滑膜ひだが挟まれ炎症を起こします。
本疾患よりやや内側に痛みがあり、膝の屈伸に伴い引っかかるような症状もあります。

◆有痛性分裂膝蓋骨

10代の男女に多い膝蓋骨部に圧痛を感じる疾患です。
痛みを感じない場合もありますが、運動や外傷をきっかけに分裂部に炎症が起こります。
膝蓋骨のやや外側に痛みを感じることが多いです。

◆膝蓋前滑液包炎

膝蓋骨の前方にある滑液包に炎症が起こります。
直接的な打撲や、膝をつく動作が多い人に発症します。

 

8.シンディング・ラーセン・ヨハンソン病の予後と後遺症

安静にしていれば基本的に予後は良好です。
放置していると剥離骨折が起こり、2~3か月の治療を要します。
痛みを感じたらできるだけ原因となる動作を中止し、安静にしましょう。

骨が成長し骨化が完了すれば再発もしなくなります。

 

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