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身体がだるい!疲労倦怠感の原因による分類と対策【東洋医学タイプ分類】

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1.疲労倦怠感とは?

精神的、身体的な疲れ、だるい感じのことを言います。
急性、慢性の病気では程度の差はありますが、疲れやだるさと言った症状が出ます。
ここではそのような病気に伴うものではなく、疲労やだるさを主症状とするものについてまとめています。

 

2.分類

東洋医学的には疲労倦怠感を以下の3つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。

 

2-1.暑熱傷気タイプ












 

2-2.脾虚湿困タイプ










 

2-3.気血両虚タイプ











 

3.解説とワンポイントアドバイス

3-1.暑熱傷気タイプ

【解説】
夏の暑い時期に起こりやすい疲労倦怠感です。
俗にいう「夏負け」の状態です。
東洋医学では「『暑邪』に当たった」という言い方をします。
この「暑邪(しょじゃ)」は、カラダの中の水分やエネルギーを余分に発泄させる作用があります。
そのため、カラダを潤す機能や活動するためのエネルギーが少なくなり、疲労感やだるさが出てきます。
その他、カラダが熱い、汗をかく、口が渇くなどの症状を伴うことが特徴的です。

 

【ワンポイントアドバイス】
冷やし過ぎるのは禁物ですが、できるだけ涼しく快適に過ごすようにしましょう。
特に除湿を行うことによって快適さが変わります。
キュウリやスイカ、メロンなどの夏の瓜の仲間はカラダをクールダウンさせ、水分代謝を調整する作用があります。
これらの食べ物を食べるようにし、十分な休息を摂ってください。
遅くても23時には寝るのが良いでしょう。

 

3-2.脾虚湿困タイプ

【解説】
夏~秋にかけて発症しやすいとされているタイプです。
過労や飲食の不摂生などによって、東洋医学でいう「脾(ひ)」のはたらきが低下したために起こります。
脾は消化器系や水分代謝の機能を担っています。
その為、脾のはたらきが低下すると、カラダの中の水分代謝が悪くなり、余分な水分が溜まるようになります。
それによって、だるさや疲労感を感じるようになるのです。
このタイプの特徴は胸や腹が張って苦しい、食欲不振、軟便などの症状を伴うことです。

 

【ワンポイントアドバイス】
胃腸に負担がかからないように気を配りましょう。
具体的には、よく噛んで食べるようにする、早食いやながら食べをしないなどの当たり前のように思うことをきちんと行ってください。
さらに、晩ご飯は寝る2、3時間前には食べ終えるようにしましょう。
生ものや冷たいものは胃腸に負担がかかりますので、控えるようにしてください。
よく火を通した、手をかけたものを食べるようにしましょう。
東洋医学では手足をよく動かすことによって脾のはたらきが強くなるとされています。
手をよく振って、歩くなど軽い運動から始めてみてください。

 

3-3.気血両虚タイプ

【解説】
生まれつきの体質、病後、慢性病、産後などで、体力低下・栄養不足が原因で起こる疲労倦怠感です。
特徴は息切れ、しゃべることがおっくう、めまい、じっとしていても汗が出るなどの症状を伴うことです。
東洋医学では「気(き)」と「血(けつ)」が少なくなったと考えます。

 

【ワンポイントアドバイス】
体力を回復させることがポイントとなります。
まずは睡眠をしっかりと摂りましょう。
遅くとも23時には寝ることを推奨しますが、疲れている場合はいくら早く寝ても構いません。
そして、栄養価の高いものをよく噛んで食べてください。
お赤飯やおはぎのような「もち米+小豆」の組み合わせは「気」と「血」を同時に補うことができるためオススメです。
動けるようでしたら、軽い運動も行いましょう。昼間よく動くことで、夜の睡眠が深くなります。
さらにカラダのめぐりが良くなると同時に、消化器系のはたらきも良くなるため、食べたものを効率よく消化吸収することができるようになります。

 

4.まとめ

皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。

また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。

 

参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.

 

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