an's diary 杏の日記, 肛門の痛み・痒み・腫れ
1.172018
肛門のかゆみの原因と分類と対策【東洋医学タイプ分類】
1.肛門掻痒(そうよう)とは?
肛門周辺の皮膚の頑固な痒みのことを指します。
痔核、痔瘻、裂肛、膿腫、蛔虫なども二次的に肛門のかゆみを伴います。
しかし、ここでは肛門の皮膚に原発する痒みに重点を置き、その他のものは含めません。
2.分類
東洋医学的には肛門の痒みを以下の3つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2-1.風熱鬱結タイプ
2-2.風湿侠熱タイプ
2-3.血虚生風タイプ
3.解説とワンポイントアドバイス
3-1.風熱鬱結タイプ
【解説】
熱の性質の強いカゼをひいたために、東洋医学でいう「肺」のはたらきが低下します。
東洋医学では、肺と大腸は表裏関係にあるため、その影響を大腸が受けて、肛門に痒みが出ます。
肛門のかゆみとともに灼熱感を伴うことが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
まずはカゼを治すことを優先します。
熱の性質の強いカゼのため、熱性の食べ物は避けるようにしましょう。
具体的には脂っこいものや甘いもの、香辛料の類などが挙げられます。
タケノコや菜の花などの植物の先っちょの部分も熱が旺盛な食べ物です。
3-2.風湿侠熱タイプ
【解説】
カラダの中に余分な水分と熱があることが原因となって起こる肛門のかゆみです。
特徴は肛門のかゆみとともに、浸出液による皮膚の湿りが見られることです。
【ワンポイントアドバイス】
カラダに余分な水分と熱が多い状態です。
そのため、それらをそれ以上入れないことと、カラダの中から排出する必要があります。
カラダの中に余分な水分と熱を取り入れないよう脂っこいものや甘いもの、しつこい食べ物は控えるようにしてください。
そして、余分な水分と熱をカラダの中から排出するためには、ハトムギ荼がおすすめです。
3-3.血虚生風タイプ
【解説】
東洋医学でいう血(けつ)が不足することによって起こる肛門のかゆみです。
血は身体を栄養し、潤す作用を持っています。
そのため、血が不足することで、乾燥症状が多くなることが特徴的です。
具体的には、肛門のかゆみとともに肛門の乾燥、その他、陰嚢や陰唇、口の中も乾燥しやすくなります。
【ワンポイントアドバイス】
血を補っていくためには時間がかかります。
血の消耗を抑え、さらに血を補っていくよう気を配る必要があります。
血の消耗を抑えるには、まず目を使いすぎないように気を付けてください。
さらに冷たい水を触らない、心を穏やかに過ごすなどがあります。
血を補っていくためにはお赤飯やおはぎ、レバーなどを積極的に摂るようにすることです。
これらの養生は【産後】1ヶ月間のお母さんの過ごし方と同じですので、そちらをご参照ください。
皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。
また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.
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