痛み, 腰痛
11.82017
腰のだるさと痛み(腰痠)の原因と対策【東洋医学タイプ分類】
1.腰のだるさ(腰痠)とは?
慢性的に経過する腰のだるい感覚を東洋医学では「腰痠(ようさん)」と言います。
軽い痛みを伴うので、「腰痠痛」とも言われます。
腰のだるさは腰痛と密接な関係がありますが、明らかに違う点もあるため、治療も異なってきます。
そのため、東洋医学的には区別する必要があります。
一時的な過労によって腰がだるくなるものは含めません。
2.分類
東洋医学的には腰のだるさを以下の2つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2-1.腎虚タイプ
<軽症の場合>
<重症の場合>
2-2.労損タイプ
3.解説とワンポイントアドバイス
3-1.腎虚タイプ
【解説】
疲れによる腰のだるさです。
必ず腰痛を伴い、症状の軽重は痛みの強さに比例します。
腰のだるさは腰痛の初期症状で、腰のだるさが進行すると、腰痛になります。
【ワンポイントアドバイス】
疲れの原因は主に次の通りです。
過労、老化、睡眠不足、セックス過多です。
思い当たることがある場合はそれを改善しましょう。
しかし、どの原因においても良い睡眠を摂ることが最も重要です。
老化は防ぐことができませんが、年齢以上に老化している方は生活習慣の見直しが必要です。
まずは遅くとも23時までに寝ることから始めてみましょう。
3-2.労損タイプ
【解説】
長時間同じ姿勢で作業し、筋肉を酷使したために発症する腰のだるさです。
腰のだるさ以外に症状がない事や、軽い運動によって症状が軽くなることが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
作業の仕方を工夫しましょう。
こまめ作業姿勢を変えたりすることが腰への負担を軽くします。
集中しすぎると、同じ姿勢になりがちになりますので、普段から計画的に余裕を持って仕事をすることも大切です。
鍼灸治療や太極拳などの軽い運動も効果的です。
4.まとめ
皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。
また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.
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