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【陸上競技者に多い脛の痛み】シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)の症状・原因・治療まとめ

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1.シンスプリントとは

陸上競技やマラソンなどのスポーツ競技者に多く見られ、脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれる下腿の慢性スポーツ障害です。

過度なランニングやジャンプの繰り返し動作により、下腿内側にある脛骨(スネ)の中央から下方1/3に痛みが発生する疾患です。

ランニング、ジャンプ、ターン、ストップなどの運動の際に、足関節の繰り返しの底背屈により、下腿後面内側筋群に疲労が起こり、付着部である脛骨骨膜に炎症や損傷を起こします。

幅広い年齢層に起こりますが、特に15歳前後の陸上競技者に多く、発生頻度も比較的高いです。

急性期に治療せずに、過度な運動を繰り返していると、骨膜の剥離や骨膜下へ出血が起こり慢性化し、疲労骨折を起こす場合があります。

 

2.シンスプリントの症状

◆痛み

下腿内側の中央から下方1/3部の圧痛や運動時痛があり、初期ではスポーツ活動により痛みが発生し、安静にすると軽快します。

慢性化すると歩行や長時間の立った姿勢でも、痛みが起こり、安静にしていても痛みが持続します。

◆腫脹

下腿内側の中央から下方1/3部付近の腫脹が起こります。

◆可動域制限

足関節の底背屈をすると、痛みが増強するため、足関節の可動域が低下します。

 

3.シンスプリントの原因

スポーツ活動時の、繰り返し足関節で地面を蹴る動作(底背屈)によるオーバーユース症候群です。

下腿内側筋群の疲労により、骨膜が炎症や損傷する事であり、原因は外的要因と内的要因に分けられます。

◆外的要因

・マラソンや短距離走の競技者や、サッカーやバスケなどスポーツを始めたばかりの人

・ランニングやジャンプなどの激しい運動をする頻度が多く、長時間の練習時間

・硬い床や地面での練習、特にアスファルトなどの舗装道路や傾斜の上でのランニングは痛みがでる可能性が高いです。

・薄いソールの、クッション性が低下しているシューズでの長時間の練習

◆内的要因

・扁平足や回内足(足首が内側に入る事)による足部アーチの低下、下腿内旋、膝外反(膝が内側に入る事)などのアライメント異常

・脛骨内側部の骨膜に付着するヒラメ筋、前脛骨筋、腓腹筋、長趾屈筋、後脛骨筋などの筋の柔軟性の低下

・悪いランニングフォームや運動に耐えれる筋力、体力不足

 

4.シンスプリントの検査と診断

◆問診、触診

スポーツの種目や練習時間、練習頻度、怪我をした時の状況を問診し、触診で圧痛部位や腫れを確認します。

特に疲労骨折の有無を確認します。

◆X線検査

骨折の有無を確認します。

発症初期の疲労骨折はX線上では異常が確認されない事もあります。

X線検査で骨折が確認されない場合でも、スネを軽くコブシで叩き、響くような痛みがある時は、疲労骨折の疑いがあるので、MRI検査を行います。

◆MRI検査

骨折の有無や損傷程度、骨挫傷、出血の有無を確認します。

シンスプリントの場合、脛骨の骨膜の肥厚が見られる場合があります。

◆骨シンチグラフィー

X線検査では分かりにくい骨転移や、ヒビなどの病変を確認することができます。

 

5.シンスプリントの一般的治療

基本的にはリハビリを中心とした保存療法を選択します。

ほとんどの場合は保存療法で治癒しますが、治癒困難で慢性化した場合は、手術で筋膜切開術を行う事もあります。

◆保存療法

・安静

初期には数日から2週間程度の原因となった運動、スポーツ活動を中止し、安静にするのが効果的です。

足部アーチの低下を防ぐ足底板のシューズへの挿入も効果的です。

・アイシング

初期には、運動後に患部のアイシングを行います。

・運動療法

患部に痛みが出ない範囲での、運動を行います。

足部の柔軟性を高めるために、ストレッチを行い、水泳や自転車など患部に負担のかからない程度の運動を行います。

・薬物療法

初期には炎症を抑える鎮痛薬や塗り薬なども処方されます。

◆手術療法

スネの内側の痛みに沿った筋膜切開術を行う事もあります。

 

6.シンスプリントの鑑別

脛骨疲労骨折

スネの内側の疲労骨折で、陸上競技やサッカーをしている成長期に多い骨折です。

初期の疲労骨折の場合では、X線で骨折線が認められず、歩けたり、走ったりする事が出来るので注意が必要です。

シンスプリントとの鑑別には、骨折部の限局性圧痛(骨折部に沿った痛み)が重要です。

 

7.シンスプリントの予後と後遺症

安静にし適切な治療を行えば予後は良好ですが、激しい練習などにより、再発を繰り返す事があります。

練習前のストレッチやウォーミングアップ、練習後のストレッチ、アイシングを行う事が重要です。

痛みを我慢してスポーツをし続けると慢性化し、なかには疲労骨折してしまう事があるので、痛みが続くようであれば早めに医療機関の受診をお勧めします。

 

 

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