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認知症治療としての小児鍼の効果と可能性 【東洋医学的考察と実験】

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先般の「お茶が出せるようになった」認知症の患者さんの続きです。

 

忙しくて更新が滞りがちですいません。

今日、細かい数字や定義を調べ直すヒマが無くて放置している草稿を見てみました。

すると、続きのあるエントリが100近くたまっていってゾッとしました(笑)。

毎日、いろんな事が起きて伝えたいことはどんどんたまっていきます。どうしましょうかね…。

 

さて、具体的にどんな治療をしているか、と言うと、『小児鍼』です。

つまり、子供と同じ『刺さない鍼』で治療しています(全てではないが)。

施術回数を重ねる毎に良化して、コミュニケーションがかなりスムーズになってきました。

以前にも述べたとおり、こどもと老人には共通項が多いのです。

そして、こどもの疳の虫、夜鳴きなどと認知症の周辺症状はとても似ています。

 

さらに実験的にですが、診察と効果判定は私がして、治療は他の者にさせています。

もちろんご家族の了解の上です。

これは私の見解なのですが、多くの鍼灸師がきちんと結果を出せないのは、刺針技術(鍼を刺す技術)が未熟だからでは無く、診断技術が未熟だからと考えています。

それを証明する為に、ときどきこうした事をしています。

一般の方はもちろん、鍼灸師やその教育者の多くが、鍼灸治療は刺針技術が重要と考えています。

その為、刺針技術の修練が大変重要視されます。

しかし、これでは「鍼を刺す」のが上手い鍼灸師は育っても、「病気を治す」のが上手い鍼灸師は育ちません。

もちろん、刺針技術の重要性を否定している訳ではありません。

しかし、教育という観点から視た場合、順序が間違っていると思います。

刺針技術の向上には、センスと経験が必要です。

免許を持って数年で身に付くようなものではありません。

しかし、患者さんは待ってはくれないのです。

翻って診断技術は、努力のみで一定以上の成果が望めます。

かかる時間も本人の気持ち次第でいくらでも圧縮出来ます。

どちらも、一生に渡って修練を積み続けるべきものである事は言うまでもありません。

しかし、臨床において一定の成果を残せる水準(病院や整骨院、マッサージ以上の結果)、という事に限って言えば、診断技術の方がはるかに早期に身に付ける事が可能です。

 

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