症例, 認知症
1.102014
認知症 症例2 80代女性
症例2 80代女性
【主訴】
肩と首の痛み
【その他】
物忘れ、妄想、過食と拒食の反復、軟便下痢、不眠、嗜眠(眠たがる)
【病歴】
さしたる原因無く、首肩の痛みが発症したため、整形外科受診。
ただ、本人は物忘れ(記銘力低下)、妄想が激しく、コミュニケーションが難しいので娘さんに伴われ来院。
頸椎に年齢相応の変性はあるものの、それが原因とする根拠は乏しい。
また、高齢ということもあり、手術を積極的に推進すべき材料も無いため、鍼灸治療で様子を見ることとなった。
【治療経過】
順調に食欲が安定し、便通も安定してきた。夜もよく寝ているようだ。
それにつれ、首肩の痛みを訴えなくなってきた。
初期には、『胸が痛い。心臓に針を刺された。』などと妄想が激しいため(もちろん、そんなことしてない)、娘さんに治療を見ててもらった。
コミュニケーションも比較的良化し、私の事も解るようになり、最近は妄想が減り、扱いやすくなり、娘さんも付き添いに来なくなってきた。
主訴が消失したので話し合いの結果、終了とした。
【解説】
東洋医学の症候分類「心脾両虚証」で治療した。
東洋医学で言う「脾蔵」の病証は、食欲減退、軟便下痢、腹部膨満感、味覚異常、疲労倦怠感、嗜眠などである。
そのため、脾蔵は消化吸収系の機能を指すと考えられている。
また、東洋医学で言う「心蔵」は、下記のの機能と病証を持つ。
①血脈を司る(血液循環)
病証:動悸、不眠、健忘、多夢など
②神明を司る(精神・意識活動)
病証:心煩(胸がもやもやする)、不眠、健忘、精神・意識障害、うわごとなど
③舌に関係する。
病証:舌口のできもの、言語障害
関連記事
★認知症 症例2 80代女性
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
大阪府大阪市都島区にある鍼灸院 「アルツハイマー病」なら杏総合治療所
谷町線都島駅から徒歩30秒。
JR環状線桜ノ宮駅より徒歩8分。
東洋医学を正しく研究・実践・普及し、世界を治す。
◆Webサイト:https://an-sogo.com/
◆お問い合わせはこちら
◆診療時間:平日9:00~12:30・16:00~19:30
※火・木・土曜日は9:00~12:30
◆定休日:日曜
◆住所:〒534-0021 大阪市都島区都島本通2-11-8アベニール1F
◆駐車場:近隣のコインパーキングをご利用ください。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++