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下肢静脈瘤!かゆみのきつい患者さん

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都島の鍼灸院、杏総合治療所の研修生しょーじです。

下肢静脈瘤の患者さんの症例です。

 

下肢静脈瘤とは?

【概要】

『下肢静脈瘤』という病気をご存知でしょうか?

下肢静脈瘤とは、足の血管(静脈)がボコボコと浮き出ていたり、蛇行している状態を言います。

原因は、血管の中の逆流防止のための弁が壊れ、血液が逆流し、停滞するために起こります。

下肢静脈瘤は、以下のような方に起こりやすいとされています。

・女性

・加齢

・妊娠・出産時

・肥満の方

・立ち仕事の方

 

【症状】

最も一般的な症状には以下のようなものがあります。

・むくみ

・重だるさ

・足のつり

 

ひどくなるにつれて、次のような症状が出てくることもあります。

・痛み

・かゆみ

・皮膚が黒っぽく、硬くなる

・潰瘍化

【治療】

手術が不要な軽度の場合や初期の場合には、まず、弾性ストッキングを履いてもらいます。

そして、以下のような日常生活での指導が行われるのが一般的です。

①立ち仕事をしないようにする。

②体重を落とす

③足を高く上げて寝る

④運動をする

 

手術が必要な場合の治療には以下のようなものがあります。

①弁が壊れてしまった静脈を取り去る方法(昔からあるストリッピング手術)

⓶弁が壊れてしまった静脈を閉塞させる方法(最近主流になりつつあるレーザーや高周波による血管内治療)

③弁が壊れた静脈を縛る方法(高位結紮術)

④薬を注入し、静脈瘤を固める方法(硬化療法)

⑤くもの巣状の静脈瘤に対して、直接レーザーを照射して消失させる方法

 

杏総合治療所では…?

今回の患者さんの場合

主訴はめまいですが、下肢静脈瘤もあり、かゆみの症状を訴えられることがたびたびありました。

先日、血管外科にて一度手術を受けましたが、驚いたことに数日後にはかゆみ症状が再発し、患者さん自身も「もうやらない」とのこと。

杏総合治療所では、東洋医学的に見立て、鍼灸治療を行い、さらに所長は日頃の食事内容を分析して「ビタミンC」が足りないと指摘。

その患者さんは1週間続けて、タブレットで摂ってみたそうです。

すると、かゆみの症状がなくなったそうです。

 

東洋医学的観点から

この患者さんの下肢静脈瘤は東洋医学でいう『湿痰』が根本原因であると所長は判断しました。

(湿痰とは、カラダの中に余分な水分が溜まってしまう状態を言います。)

そして、それに準じ、カラダの余分な水分を取り除き、さらに溜まりにくく、よくめぐるように治療を行いました。

 

今までの説明の通り、下肢静脈瘤は「血管の病気」です。

ですから、つい東洋医学の『瘀血(おけつ)』として、治療しがちです。

(瘀血とは、悪い血(けつ)がたまる状態のこと)

しかし、あくまでも、東洋医学は体表観察から体内に起きていることを推論して生まれた医学です。

だから、表れている症状、所見で判断しなくてはなりません。

安易に現代医学知識と東洋医学的観点を混合して考えては、東洋医学的治療で高い効果を望むことはできません。

実は私もこのように考えてしまい、所長に指摘されました。

 

痒みは皮膚の病気ではなく、血管の病気ゆえと判断し、血管外科の受診を患者さんに勧める。

その一方で、東洋医学的に治療する場合、東洋医学の考え方や体系に則って、先入観なく診る所長に改めて脱帽…。

ちなみに病院の手術提案には、「一回はしたら。」と患者さんの相談に答えていました。

「根本治療とは言えないから再発するだろうけど、再発しない人もいるからさ。」

「たぶん、結果のはずの静脈瘤が新たな原因になってる場合があるんだと思う。」

「再発しない人は、それが取り除かれるから再発しないんだろう。」

「アトピーとかアレルギー疾患や自己免疫疾患にはそういうのがあるから一回はしてもいいと思う。」

「でも、メカニズムからそれで治ることは無いから再発するようなら何回しても一緒。」

と説明してました。

 

ビタミンCは…?

では、ビタミンCの話はどこから出てきたのか?

これは現代医学的な話なのです。

ビタミンCは「美容に良い」というのが有名です。それは、コラーゲン生成の際に重要な役割を果たしているからです。

しかし、コラーゲンはお肌だけではなく、実は血管や腱、骨など多くの組織の生成にも関与しているのです。

(詳しくはこちらをご覧ください【ビタミンC】意外と足りてない!?

 

上記の記事のとおり、「意外にもビタミンCが足りていない人が多い」ということが最近、分かりました。

そして、【ビタミンCは血管の生成にも重要】という現代医学的知識から、「この患者さんもビタミンCが足りていないのでは…?」と所長は考えたのでした。

現在もこの患者さんの状態は良好です。

 

 

最近は、「現代医学と東洋医学を融合させた治療」と謳う治療院を多く見かけますが、所長の治療はまさに東西融合の治療だと言えるのではないかと思います。

 

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