むくみ・浮腫・腫れ, 女性の治療, 手の痛み, 足の痛み
11.162017
手足のむくみ・腫れの分類と対策【東洋医学タイプ分類】
1.手足のむくみ・腫れとは?
手から腕にかけてを上肢、太ももと膝から下を下肢と言い、上肢と下肢を合わせたのが四肢です。今回はその四肢のむくみ・腫れを取り上げます。
東洋医学では「四肢腫脹」と言います。
四肢全部が同時に腫れたりむくんだりすることも、上肢のみ、下肢のみのことも、どちらか片側だけの場合もあります。
2.分類
東洋医学的には手足のむくみ・腫れを以下の4つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2−1.湿熱蘊結タイプ
2−2.気滞肌表タイプ
2−3.寒湿凝滞タイプ
2−4.気虚血おタイプ
3.解説とワンポイントアドバイス
3−1.湿熱蘊結タイプ
【解説】
もともと熱を持ちやすい体質の人が風寒湿の影響を受け、カラダに余分な水と熱がたまり、めぐりが悪くなっている状態です。
ほてりや熱感、赤み、関節の腫れや痛みが見られ、発熱、口が乾くなどの症状が特徴です。
【ワンポイントアドバイス】
脂っこいもの、甘いもの、味の濃いもの、お酒の飲み過ぎは控えましょう。
ハトムギ荼やキュウリなど瓜の仲間の食べ物はカラダから余分な水分と熱を取り除く働きがあるのでオススメです。
3−2.気滞肌表タイプ
【解説】
精神的緊張などが原因でカラダのめぐりが悪くなり、更に外からの気候などの変化が加わることで起こります。
むくみに張った感じがともない、指で圧してもすぐ戻る、みぞおちの辺りが張って苦しい、ため息が多いなどの症状が特徴です。
【ワンポイントアドバイス】
まずは何も考えずにブラブラ散歩する事から始めて、積極的にカラダを動かしましょう!
少々のお酒はカラダのめぐりがよくなるので効果的です。!
ただし、飲み過ぎは逆効果になるので注意しましょう。
3−3.寒湿凝滞タイプ
【解説】
カラダに余分な冷えと水分が滞ることで起こります。
重だるい感じや関節が重く痛むなどの症状が特徴です。
【ワンポイントアドバイス】
お刺身やサラダなどの生ものはカラダを冷やして余分な水分をためやすいので控えましょう。
運動することでカラダの中から熱を作り出して、余分な冷えと水分を追い出しましょう!
3−4.気虚血おタイプ
【解説】
カラダのエネルギー不足と血液の流れの滞りが原因で起こります。
むくみが指で圧しても凹んで戻らない、皮膚のしびれやアザが見られ、むくみは朝は軽くて夜になるにつれてむくんでくるなどの特徴が見られます。
【ワンポイントアドバイス】
まず体力の回復が最優先です。
夜は遅くても11時までには寝て睡眠をよくとり、栄養価の高いものをよく噛んで食べましょう。
そして少しづつカラダを動かすよう運動を増やして、体力をつけていきましょう!
一日にティースプーン一杯のベニバナ油が効果的な場合もあります。
4.まとめ
皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。
また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
参考文献:
中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 上巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.
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