妊娠・出産・育児で知っておくべきこと
6.182017
母乳>粉ミルクと思っていませんか?母乳原理主義は危険がいっぱい
今のお母さん達に「母乳と粉ミルク、どっちが赤ちゃんにいいと思う?」と尋ねたら、「母乳」と答える人がほとんどだと思います。
私が出産した病院でも「粉ミルクは使わず、完全母乳で育てましょう」と指導されました。
確かに母乳には、様々なメリットがあります。
子宮の収縮を助けて母体の回復を助ける、人工乳より消化吸収が良い、などなど。
さらに、初乳には病気から赤ちゃんを守る免疫物質がたくさん入っています。
しかし、時をさかのぼれば数十年前はその逆でした。
母乳を否定して、積極的に粉ミルクを与えていた時期もあったそうです。
粉ミルクは「栄養バランスがよい」、「体が大きくなる」、「丈夫になる」と言われていました。
それが時代が変わり、今は「完全母乳育児」が主流になっています。
「母乳原理主義」と言う言葉をご存知でしょうか?
これは粉ミルクを一切使用せずに、母乳のみの育児を極端に推進する考えの事です。
師曰く、「極端過ぎるんだよ」と。
師匠は「母親の体調が悪い時のおっぱいは毒乳」(毒乳=悪いおっぱいの意味)
「母乳がベストなのは間違いないが、母親の体調悪い時の母乳は人工乳に劣る」
「メリット・デメリットを理解したうえで便利なものは積極的に使えばいい」
とお母さん方に指導しています。
お母さんの体調が良い時は栄養たっぷり、赤ちゃんにとっても良いおっぱい。
しかし、お母さんが体調を崩しているとおっぱいも悪くなる。
そういう悪いおっぱいは赤ちゃんにとっても良くない、粉ミルクの方がマシだと。
実際、悪いおっぱいは味もまずいので、赤ちゃんの飲みも悪くなります。
乳吐き、夜泣き、疳の虫、機嫌が悪いなど、赤ちゃんの問題と思われています。
しかし、師曰く、実際はお母さんが風邪ひいてたり、熱があったりと体調が悪い事が多いそうです。
赤ちゃんにとって「毒」だから吐いたり、機嫌が悪くなるのだと。
ちょっと驚くかもしれませんが、これは突拍子もない考えではありません。
「抑肝散」という漢方薬をご存知ですか?
最近、認知症に効果があると注目を集めているお薬です。
しかし、この薬は本来、夜泣き、疳の虫に処方されるお薬です。
この薬は、「母子同服」と言って赤ちゃんだけでなくママにも一緒に飲んでもらうのが特徴的です。
つまり、赤ちゃんの症状が母親から影響していると言う事ですね。
現代医学ではまだ解っていませんが、東洋医学ではこのような考えは特殊な事ではありません。
師は先入観無く患者さんを診るのでこんな事に気付くんですね。
なので、何が何でも母乳!とこだわらず、思い当たるときは粉ミルクを試してみてください。
それだけで赤ちゃんのトラブルが解決することもあります。
良いおっぱいは「お母さんの体調次第」です。
お母さんも美味しい良質な物を食べて、赤ちゃんが寝てる時には一緒に寝てください。
ストレスをためこまず心穏やかに過ごしてください。
私たちもいつでもご相談にのります。
上手くいかない時は小児鍼を試してくださいね。
はりきゅう わくり
建井悦子
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