妊娠・出産・育児で知っておくべきこと

赤ちゃんが出来た!妊娠中の良い鍼灸院の探し方

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妊娠中の鍼灸

妊娠中に鍼灸治療を受けようと思う方の大半は「つわり」か「逆子」で来られます。

 

つわりは病気ではないとされ、病院での治療はほとんどありません。

逆子では、逆子体操などがありますが、効果は限定的なようです。

妊娠中となると、お医者さんも安易に薬をだすことができないという理由があるからでしょう。

そこで、「より自然に近い、カラダに害のない方法」となると、鍼灸という選択肢になるようです。

確かに、東洋医学では妊娠は病気ではありませんが、つわりや逆子は病気です。

つわりがあるのが正常と思っている方も多いようですが、つわりはないのが正常ですので、治療の必要があります。

逆子では、特にお灸の効果が世間的にもよく知られるようになり、そのお灸を目的に受診される方が多いです。

「逆子治療」や「つわり治療」を宣伝する治療院が増えたせいもあるでしょう。

一昔前に比べるとずいぶん気軽に鍼灸治療を受ける方が増えました。

(参考:【「つわり」は「ない」のが正常です!心配しないで幸せなマタニティライフ!】

(参考:【逆子は鍼灸で治せ!ママ鍼灸師が教える効果と回数と注意点】

 

効果のあるものは害になることもある

しかし、師匠はこのように言います。

 

「効果のあるものは、間違えればカラダに害になることもある」

 

この言葉は私たち弟子への警告ですが、患者さんにも伝えておかなければならないことだと思います。

「東洋医学には害がない」と思っている方は多いです。

お恥ずかしい話、同業である鍼灸師の多くや、漢方の専門ではない医師の中にもそのような方が見受けられます。

しかし、「効果がある」という事は、何らかのカラダの傾向に変化を与えるという事です。

誤った変化を与えれば、当然、好ましくない「効果」、つまり「害」が現れます。

 

師は、

「害が無いと思ってるやつは、治せないやつ。『毒にも薬にもならん』てやつやな。」

「『毒にも薬にもならん』だけなら良いが、鍼は効くからな。ヘタクソな鍼して悪くなる事はいっぱいある。」

「そんなヤツに限って、なんで悪くなったのか分からんからリカバリーも出来ん。」

「そんなのの尻拭いを今までにいっぱいしたよ。」

「たち悪い事に本人は自分が悪くしたことに気付いてない。『害がない』と思ってるからな。」

「だから勉強しない。そして悪くする。気付かない。悪循環やな。」

「そんな鍼灸師にかかった患者さんはホンマに不幸や。だからお前らは勉強しろ。」

と言います。

 

俗説や誤りもよく耳にします。

例えば、「妊娠三ヵ月を過ぎれば安定するから鍼をしても安全」と言う事をよく言われます。

しかし、これは明白な誤りです。

高度な技術や知識があれば妊娠三ヵ月未満でも全く問題ありません。

反対に、技術や知識が未熟であれば三カ月以上でも危険はあります。

要は技術と知識次第なのです。

考えてみれば当たり前ですよね?患者さんは待ってはくれないんですから。

三ヵ月以前に患者さんがしんどかったらどうするのでしょう。

 

ただし、不安定な時期なのは間違いありません。

ですから、この時期の鍼灸治療はよっぽど熟練した治療家以外には任せない方が無難です。

間違っても「院長」、「副院長」などの肩書で信用しないでください。

年齢でも判断しないでください。

定年退職後、専門学校に三年通って免許取得→即開業。

なんてことも決して珍しくないのです。

絶対ではありませんが、免許取得後3年未満の鍼灸師は避けた方が良いでしょう。

確かめるには、聞いてみてもよいですが、院内に免許証が掲示してあるはずなのでそれで確認してください。

取得年月日がが小さくて見えないときは、厚生労働大臣の名前で分かるはずです。

また、不妊鍼灸などで妊娠が判明した時点で鍼灸治療をお休みするのも一つの方法です。

妊娠以前ならば、よっぽど無茶な治療をしない限り危険性は考えにくいですが、せっかく妊娠したのに流れたりしたら悲しすぎます。

(良くない治療の場合、かえって妊娠しにくくなると言う事は考えられます。)

 

他にも、「皮内鍼(極細く短い鍼を絆創膏で保定する鍼)は刺激が弱いから安全」などと言う事も聞きます。

しかし、これも良い師について鍼をきちんと勉強していない治療家の証明です。

「効果のあるものは危険がある」のです。

 

生命への畏れ

勉強すればするほど、妊婦さんを治療する「怖さ」が出てきます。

師匠は少し前まで(※)はよほど頼まれない限り、自ら進んで、妊婦さんを治療はすることはありませんでした。

それは、「鍼灸の効果と怖さ」「人間(自然)の未知の部分の存在」「医療という人為的介入」についてよく分かっているからです。

医療という人為的介入によって、人体の未知の部分でどのように作用するか予想できないことが多いからです。

しかも、鍼灸は効果がありますから、その作用が大きく出てしまう可能性もあるのです。

(※この事情についてはまた別の機会に記事にするかもしれません)

 

ですから、でかでかと「逆子治療」「つわり治療」と看板を上げている所は、以下のどちらかと考えられます。

[1] 勉強していない怖いもの知らず

[2] 余程の覚悟と畏れと信念がある

 

勉強していないと、自信に満ちて、患者さんには良いコトしているような錯覚に陥るようです。

もちろん本人は気づきませんが…

勉強すると、どんどん自信がなくなりますが、覚悟と畏れがうまれます。

誰でもリスクは背負いたくありません。しかし、信念があれば治療します。

もちろん師匠は後者です。

 

妊娠中の治療を任せられる鍼灸院の最低条件

では、どのように師匠のような治療家を見つければよいのか?

絶対ではありませんが、最低限の条件を挙げておきますので、頑張って探し出してください。

 

[1] 『医心方(いしんぽう)~胎教出産篇~』を勉強している。

これは電話で確認しましょう。顔も見えないですし、気にしな~い♪

 

[2] 治療の際に、両手の脈・腹・舌を確認している。

これはホームページでもわかる場合がありますが、わからなければ、実際に行って確認です。

特に鍼灸・漢方治療における「脈診」は、その特長である効果と安全性を引き出すには必須と言えます。

妊娠中の鍼灸治療をお考えの方は、ぜひ、こちら↓もご一読下さい。

(参考:「脈診をしない漢方・鍼灸はするな!」

 

以上の二つをクリア出来ている鍼灸師は実は少ないですが、これは最低限です。

お母さんと子どもの命がかかっていることですから、妥協せずに探してください。

 

 

マリア鍼灸院

庄司マリア

 

 

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