下痢

過敏性大腸炎の原因・症状・治療

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1.過敏性大腸炎とは

20〜30代に好発し、内視鏡検査や腸の検査を受けても、異常が認められません。

腹痛や下痢、便秘、腹部不快感などの症状を繰り返す、大腸の機能異常で起こる疾患です。

最近では、小腸にも異常が認められるのが発見されたため「過敏性腸症候群」とも呼ばれるようになりました。

 

2.大腸の構造・役割

大腸は、消化管の一部で、約1.5メートルほどあり、主に腸の内容物から、水分や一部の栄養素を吸収して便を形成し、肛門へと運ぶ器官です。

 

3.過敏性大腸炎の原因

はっきりとした原因は分かっていませんが、生活の乱れやストレスが主な原因と考えられています。

仕事の前や、学校の前など、精神的不安や過度の緊張などのストレスを受けた際に、腸を支配する自律神経に伝わり、腸の機能異常を引き起こすためと言われています。

 

4.過敏性大腸炎の症状

症状は3つに分類されます。

◆下痢型

腹部不快感や腹痛に始まり、慢性的に下痢が続きます。

◆便秘型

腹痛、腹部の膨満感を始めとし、便をしたくても、便が出にくい状態です。

◆混合型

腹痛を始めとし、下痢が続いたのち、便秘になるのを交互に繰り返す状態です。

これらは、排便後に一時的に症状が治まるのが特徴です。

 

5.過敏性大腸炎の検査

◆血液検査

消化器官の炎症を確認し、他の疾患や合併症があるかを確認します。

◆便検査

便に血が混じっているかを調べ、肉眼では確認出来ない程の少しの出血も調べる事が可能です。

◆腸X線検査

バリウムを飲み、内視鏡では確認出来ないところを正確に、把握する事が出来ます。

◆内視鏡検査

大腸や小腸に異常がないかを確認します。

 

6.過敏性大腸炎の診断

過敏性大腸炎には国際的診断基準があり、下記のRome基準を用いられます。

2016年に改訂された、Rome基準による過敏性大腸炎の診断基準

1週間に1回以上の腹痛が3ヶ月以上続き、下記項目のうち2つ以上の項目に当てはまる場合

(1)排便により症状が改善する場合

(2)排便の頻度が症状の変化に関連する場合

(3)便の形状が症状の変化に関連する場合

症状は6ヶ月以上前から出現していること。

 

7.過敏性大腸炎の一般的な治療

根治が難しいので、症状を和らげるために以下の治療法があります。

◆薬物療法

症状に応じた薬を使用し、下剤や下痢止め、整腸剤を用い、腸内細菌のバランスを整えます。

◆食事療法

暴飲暴食しないようにし、脂の多い食事や、香辛料を避け、腸の負担を和らげます。

◆運動療法

適度な運動を行う事により、ストレスを発散できます。

◆生活指導

ストレスを溜めないようにし、よく睡眠をとり、規則正しい生活を心がけます。

 

8.過敏性大腸炎の鑑別疾患

潰瘍性大腸炎

クローン病

大腸癌

大腸の悪性腫瘍

大腸憩室症

特に潰瘍性大腸炎やクローン病との鑑別が困難です。

 

9.過敏性大腸炎の予後と後遺症

慢性の経過をたどり、症状が良くなったり、悪化したりを繰り返します。

完治は難しいので、症状のない状態を長くするのが目標となります。

 

おススメ記事(東洋医学的対策)

★腹痛と下痢の治し方と対策【東洋医学の7タイプ別アドバイス】

 

 

 

※内容に誤りや情報が古いなどありましたらお手数ですがご一報ください。

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