下痢
8.272017
クローン病の治療・症状・原因

1.クローン病とは
原因不明で若年者に発生する疾患で、口腔から始まり肛門までの、一連の消化器官にびらんや潰瘍を生じます。
特に小腸や大腸に好発し、腹痛や下痢、血便などを生じる、厚生労働省から難病指定されている疾患です。
発見したアメリカの医師である、クローン医師にちなんで、クローン病と名付けられたと言われています。
2.クローン病の原因
年々増加傾向をたどりますが、原因は不明です。
◆環境
◆遺伝的要因
◆ストレス
◆感染
◆免疫反応異常
◆腸内細菌異常
◆血流障害
などの様々な説がありますが、根治が難しく、症状がでたり落ち着いたりを繰り返します。
3.クローン病の症状と合併症
少しずつ発病し、長期にわたり腹痛、下痢、血便、体重減少、微熱、全身倦怠感を生じます。
合併症として、肛門病変、関節炎、皮膚炎、眼症状を生じます。
4.クローン病の検査と診断
血液検査
消化器官の炎症を確認し、再燃や合併症を把握するために行います。
便検査
便に血が混じっているかを調べ、肉眼では確認出来ない程の少しの出血も調べる事が可能です。
腸X線検査
バリウムを飲み、内視鏡では確認出来ないところを正確に、把握する事が出来ます。
内視鏡検査
大腸、小腸に潰瘍、クローン病特有の裂溝、瘻孔(腸に穴が開く)を確認します。
5.クローン病の一般的な治療
基本的には、炎症を抑え症状を和らげる薬物療法が中心になります。
鎮痛薬、下痢止め、抗菌薬、副腎皮質ホルモン製剤、免疫抑制剤を用います。
腸閉塞、狭窄、瘻孔、大量出血などを生じた場合には、手術が必要になります。
6.クローン病の鑑別疾患
◆腸結核
◆エルシニア腸炎
◆NSAIDs起因性腸炎
◆アメーバ性大腸炎
◆虚血性大腸炎
など様々ありますが、特に潰瘍性大腸炎との鑑別が困難となります。
潰瘍性大腸炎では大腸のみに病変がでますが、クローン病の場合には、口から肛門までの一連の消化器官のどの部位からでも起こる可能性があります。
7.クローン病の予後と後遺症
基本的に慢性の経過をたどり、再燃や寛解を繰り返し、完全に治る事が難しいので、薬物や食事療法で症状を抑えていくのが目標になります。
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