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抗菌薬を処方しないのはもはや「常識」との声も…

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処方しない派「常識」「将来に大変なツケを回す」

m3.comの意識調査「抗菌薬、どう使っていますか?<2>『風邪』への抗菌薬処方」で、m3.com医師会員(727人)に基礎疾患のない成人の感冒への抗菌薬処方を尋ねたところ、「全く処方しない」29.4%、「あまり処方しない」46.1%で、「処方しない派」は計75.5%だった(『風邪に抗菌薬は2割、広域処方多い』を参照)。「処方しない派」からは、自由回答欄に「ウイルス感染がほとんどで不要」「常識」との声とともに、「予防的投与は耐性菌を作り上げるだけで、将来に大変なツケを回すことになると思われるから…

都島の鍼灸院、杏総合治療所の研修生しょーじです。

最近では、上記のような記事をよく見かけるようになりました。

しかし、「抗菌薬の予防的処方や、カゼ症候群(→いわゆる「カゼ」)に対する抗菌剤の処方はいらない」と当治療所の所長は20年以上前から言い続けてきたことです。

抗菌薬とカゼ症候群

そもそも抗菌薬は、名前の通り「細菌感染」に対して有効な薬です。

しかし、カゼ症候群の多くは「ウイルス感染」です。

ですから、効果があるはずがないのです。

 

それにもかかわらず、長い間、カゼ症候群に対して抗菌薬が処方されてきたのにはいくつかの理由が推測されます。

 

抗菌薬が処方されてきた理由(推測)

①医師はカゼ症候群に対する治療法を学校で習わない

驚くかも知れませんが、そうらしいです。

ではどのようにしてカゼ症候群に対応しているかという話なりますが、多くの医師が研修医時代に「先輩医師の処方をそのままマネする」ということのようです。

ですから、なんの疑問を持つことなく、慣習的に処方している医師も多かったようです。(ソースはこちら↓)

すべての患者さんは,「医師たるもの風邪の診かたくらい学生時代から,体系的に“とーぜん”学んでいるものでしょ」と思っているのでしょうが,そんなことはないんですよね…。風邪の診かたって学生時代から“だーれも”教えてくれないのです。

「誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた」序文より 岸田直樹 医学書院

 

②患者さんが薬を欲しがる

薬をもらいに医者にかかるという患者さんは実に多いです。

医師からすれば、「薬なんて必要ないのに…」と考えていても、患者さんが欲しがるために処方するということもあるようです。

 

先入観なく、論理的に考える

およそ20年の時を経て、やっと今回の記事が出てくるような風潮になりました。

20年前から同じことを言っていたにも関わらず、その当時の所長は「非科学的」「ばかげている」だとか言われ、非難されたそうです。

所長は先入観を持たず、ものごとをそのまま丸ごと捉えます。

そして、そのメカニズムから考えて、自明としか言えないことを当時から患者さんに話していただけでした。

一つ一つ先入観なく、論理的に考えれば、20年前からわかっていたことなのです。

 

「権威」「一般常識とされているもの」「データ」などなど、たくさんの色眼鏡であふれていますが、

それに惑わされない直観力を身につけたいものですね。

 

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