脱毛症

髪が抜ける・切れる・白髪など毛髮の異常の原因による分類と対策【東洋医学タイプ分類】

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1.毛髮の異常とは?

毛髮の異常とは、毛髮の色つやや形態の異常を指し、白髪、黄髮(白髪が黄色みを帯びた髪)、焦枯髮(枯れた髪)などにあたります。
今回説明する毛髮の異常は病的変化によるもので、年齢や人種による白髪、黄髮、巻髪などの生理的なものは含まれません。

 

2.分類

東洋医学的には毛髮の異常を以下の3つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。

 

2-1.精血虚損タイプ












 

2-2.気血両虚タイプ












 

2-3.血熱風燥タイプ




 

3.解説とワンポイントアドバイス

3-1.精血虚損タイプ

【解説】

慢性疾患、過労、性交過多などでカラダが弱ったり消耗しているため、毛髮に栄養や潤いを与えることができず起こります。
特徴として、毛髮根部から異変が始まり、毛髮の断裂はなく、頭頂あるいは両側から脱毛が発生します。
頭のふらつき、目がかすむ、腰や膝がだるくて力が入りにくい、手足のほてり、寝汗、精液が漏れる、月経不順などの症状も見られます。

 

【ワンポイントアドバイス】

カラダが疲れたり弱ったりしている時はよい睡眠をとるのが一番です。
夜は遅くとも23時までには寝ましょう。それより早くても構いません。
寝る3時間前までに食事を済ます、寝る前にテレビやスマホなどで目を使わないことも大事です。
性交過多の場合は控えましょう。

 

3-2.気血両虚タイプ

【解説】

飲食の不摂生で胃腸の調子が悪く栄養がうまくとれていない、慢性疾患で消耗している、産後で出血が多かったなどで、髪を栄養することができなくて起こります。
特徴は毛髮の先から異変が始まり、毛髮がまばらで枝毛ができ、乾燥して切れやすくなります。
特定の病変部位がなく、顔色や唇の色が白い、動悸、息切れ、脱力感、声に力がない、食欲不振、痩せるなどの症状が見られます。

 

【ワンポイントアドバイス】

栄養のあるものをよくかんで食べるようにしましょう。
血(けつ)を補う食べ物として、お赤飯、おはぎ、豚バラ、レバーなどがおすすめです。
夜は遅くとも23時までには寝るように心がけて下さい。
産後の方はこちらも参考にしてください。(産後1か月を過ぎていても重要です)
リンク:【産後】1ヶ月間のお母さんの過ごし方

 

3-3.血熱風燥タイプ

【解説】

東洋医学では、カラダを潤す働きをするものを「血(けつ)」と言います。
青少年になってカラダのエネルギーが盛んになり熱が強くなったために、カラダを潤す血(けつ)が乾いてしまい、毛髮が栄養できなくなって白髪が発生します。
特徴としては、白髪はあるけれど髪の毛は細くなったり柔らかくなったりしていない、束になって発生するか散在して発生する、枝毛は見られないなどがあります。

 

【ワンポイントアドバイス】

カラダの熱を発散させるには運動が一番です。
スポーツやダンスなどでたくさんカラダを動かしましょう!
脂っこいもの、しつこいもの、甘いものなどはカラダに余分な熱を持ちやすくなります。
お肉ばかりでなく、野菜や色々なものをバランスよく食べましょう。

 

4.まとめ

皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。

また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。

 

参考文献:
中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.

 

関連記事:

★【産後】1ヶ月間のお母さんの過ごし方 
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