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手足がつる!四肢のひきつりの原因による分類と対策【東洋医学タイプ分類】

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1.四肢のひきつりとは?

四肢のひきつりとは、四肢の筋肉が収縮してひきつり、屈伸しにくい状態のことを言います。
「強直」は筋肉が硬くこわばり、伸ばしたままで屈曲できない状態ですので異なります。

 

2.分類

東洋医学的には四肢のひきつりを以下の6のタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。

 

2−1.外感風寒タイプ







 

2−2.寒湿タイプ









 

2−3.湿熱タイプ









 

2−4.熱盛傷陰タイプ











 

2−5.亡陽脱液タイプ





 

2−6.肝血虚タイプ







 

3.解説とワンポイントアドバイス

 

3−1.外感風寒タイプ

【解説】

風邪をひいたことがきっかけで起こります。
四肢のひきつりとともに、うなじや背中の強ばり、頭痛、関節痛などの風邪の症状が見られることが特徴です。

 

【ワンポイントアドバイス】

まずは風邪を治すことが第一です。
水分を摂り、あたたかくしてゆっくり休んでください。

 

3−2.寒湿タイプ、3-3.湿熱タイプ

【解説】

汗をかいたままにしていたり、湿気の多い場所や水の中に長い時間いたり、雨に濡れたりすることによって、カラダの中の余分な水分が多くなり起こります。
寒湿タイプと湿熱タイプは「冷え」と「熱」の違いで区別することができます。

寒湿タイプ:顏がむくむ、顏色が悪い、手足が冷える
湿熱タイプ:手足のほてり、尿の色が濃く臭いがきつい

 

【ワンポイントアドバイス】

部屋の湿度は50〜60%ぐらいに保ちましょう。
雨にぬれたり汗をかいたらすぐに着替え、長い時間のプールなども避けましょう。

《寒湿タイプ》

カラダが冷えないように気をつけて下さい。
お刺身やサラダなどの生もの、冷たい緑茶はカラダが冷え、余分な水分もたまりやすくなるので避けましょう。
運動をして、カラダの中から熱を作り出して余分な水分と冷えを追い出せるようにしましょう!

《湿熱タイプ》

よい睡眠をとることで、カラダをクールダウンさせる働きが回復し、熱を持ちやすい体質を改善することができます。
遅くても夜23時には寝るようにしましょう。
脂っこいもの、甘いもの、お酒の飲み過ぎはカラダに熱と余分な水分がたまりやすくなるので避けましょう。
ハトムギ荼、キュウリなど瓜の仲間の食べ物はカラダの余分な水分と熱を冷ましてくれるのでおすすめです。

 

3−4.熱盛傷陰タイプ

【解説】

高熱が続いたり、過労や喜怒哀楽の感情が激しく極まった時などに起こります。
ひどい場合にはけいれんが止まらなくなる場合もあります。
東洋医学ではカラダをクールダウンさせる働きを持つものを「陰(液)」と呼んでいます。
その陰(液)が消耗したために起こります。

 

【ワンポイントアドバイス】

意識障害、うわごと、両目が上を向いたままになる(上方注視)、けいれんが続く場合はただちに医療機関にかかりましょう。
陰(液)を補うには睡眠が第一です!
遅くとも23時までには寝るようにしましょう。それより早くても構いません。

 

3−5.亡陽脱液タイプ

【解説】

嘔吐、下痢、発汗などが続いたために起こります。
ショック状態で、大変危険な状態です。

 

【ワンポイントアドバイス】

ただちに医療機関にかかりましょう。

 

3−6.肝血虚タイプ

【解説】

「血(けつ)」というカラダの栄養物質が不足するために起こります。
血が不足した症状として、目がかすむ、頭がふらつく、しびれ、筋肉がぴくぴく動く、顏色につやがないなどの症状が見られることが特徴です。

 

【ワンポイントアドバイス】

病後や胃腸が弱っている時は消化のよい食べやすいものから摂りましょう。
血(けつ)を補うにはレバー、お赤飯、おはぎ、豚バラ肉、ざくろなどの食材がおススメです。
また、目の使い過ぎ、カラダを冷やす、イライラすることなども血を消耗するので避けましょう。

 

4.まとめ

皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。

また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。

 

参考文献:
中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 上巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.

 

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