湿疹
3.232018
あせもの原因による分類と対策【東洋医学タイプ分類】
1.あせもとは?
皮膚面に生じる小さな赤い丘疹、あるいは水疱のことを言います。
暑い季節、あるいは高温での作業などによって発症し、東洋医学では「痱子(ひし)」と言われています。
子ども、あるいは肥満体型の成人によく見られます。
顔や頭、肘の内側、首、鼠径部などの汗をかきやすい所に好発します。
2.分類
東洋医学的にはあせもを以下の2つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2-1.湿熱タイプ
2-2.暑湿タイプ
3.解説とワンポイントアドバイス
どちらのタイプも夏や高温での作業などの環境が影響します。
そのような環境で衣服や活動量の調節を誤ると、毛穴がふさがり、発汗が阻害されることによって起こります。
3-1.湿熱タイプ
【解説】
夏や高温環境下での作業によって汗をかきます。
その際、湿気よりも熱が多いと湿熱タイプとなります。
特徴は赤い発疹が出て、刺すような痒みが甚だしいことです。
【ワンポイントアドバイス】
汗をかいた際の処理の仕方に注意してください。
具体的には以下のとおりです。
・すぐにふき取るようにする
・汗の量が多い場合には着替える
・衣服の調整を適度にする
・室内の場合は湿度の調整も適度に行う(50~60%推奨)
また、カラダの中にも余分な水分と熱が多いと、あせもが出やすくなります。
味の濃いものや脂っこいものの食べ過ぎには注意しましょう。
ハトムギ荼は余分な水分と熱をカラダの中から排出する働きがありますので、おすすめです。
3-2.暑湿タイプ
【解説】
夏や高温環境下にて作業によって汗をかきます。
発汗してすぐに水をかぶったり、湿度が高く発汗が阻害されると、暑湿タイプのあせもが出ます。
特徴は赤みやかゆみはありませんが、あせもが水疱になることです。
【ワンポイントアドバイス】
汗の処理の仕方については湿熱タイプと同じことを気を付けてください。
汗をかいた後、すぐに水をかぶったり、雨に当たったりしないようにしてください。
さらに、カラダの中に余分な水分が多いと水疱状のあせもが出やすくなります。
生ものや冷たいものの食べ過ぎ、飲み過ぎは控えてください。
このタイプもカラダの中の余分な水分を排出させる働きのあるハトムギ茶はおすすめです。
4.まとめ
皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。
また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.
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