生理痛
10.122017
月経困難症(生理痛)とは何か?症状・原因・治療まとめ
1、月経困難症(生理痛)とは?
月経困難症とは、日常生活に支障をきたすほどの生理痛のことをいいます。
2、月経困難症の症状
以下の症状が月経に伴って現れます。
・下腹部痛
・腰痛
・頭痛
・下痢
・発熱
・気持ち悪さ
・嘔吐
3、月経困難症の分類と原因
月経困難症には大きく分けて2つのタイプがあります。
①器質性月経困難症
臓器や組織の形態的異常によって生理痛症状が見られるものです。
考えられる病気として、以下のものが挙げられます。
・子宮筋腫
子宮に良性の腫瘍ができる病気です。
・子宮内膜症
「子宮内膜」という組織が子宮以外(卵巣や腹膜など)の部分にできてしまう病気です。
・子宮腺筋症
子宮の筋肉の中に、子宮内膜組織ができてしまう病気です。
・卵巣嚢腫
卵巣内に腫瘍ができる病気です。
②機能性月経困難症
臓器や組織に異常がみられないにもかかわらず、生理痛のあるものをいいます。
・初潮後、2~3年から始まる
・月経初日から3日目の出血が多い日に痛みが強い
・痛みの性質はギューという痙攣性があり、周期的
現在、考えられる要因としては以下のものが挙げられます。
・プロスタグランジンというホルモンの分泌量が多い
プロスタグランジンは子宮を収縮させる作用のあるホルモンです。
そのため、過剰に分泌されると、子宮が強く収縮されることになるため、下腹部痛などの生理痛の要因になります。
・子宮が未成熟
子宮が未成熟なため、子宮頚部と呼ばれる部分が細かったり、長すぎたりするために生理痛が起こると考えられています。
・ストレスがある
ストレスの多い状態が続くと、ホルモンや自律神経のバランスが崩れます。
生理はホルモンの作用によっておこるため、ストレスによるホルモン分泌の乱れは生理痛の原因になります。
4、月経困難症の検査
・問診
自覚症状や月経の状態、既往歴や薬の服用の有無などを聞きます。
・尿検査
ホルモンの状態や排卵の有無などを調べます。
・血液検査
ホルモン状態や腫瘍、他疾患の有無などを調べます。
・内診
腟内や子宮の入口部分の状態を実際に触って調べます。
・画像検査
超音波やMRI、CTなどを使って子宮の様子を画像にして調べます。
5、月経困難症の一般的治療
①器質性月経困難症
原因となっている病気の治療を行います。
②機能性月経困難症
◆薬物療法
・鎮痛薬
痛み止めの薬です。
・プロスタグランジン合成阻害薬
プロスタグランジンが過剰に産生されることを抑えることができます。
・低用量ピル(ホルモン療法)
鎮痛薬が効かない場合や症状が重度な場合、用いられます。
服用することで、妊娠に近いホルモンバランスの状態になるため、排卵自体を止めることができます。
◆生活習慣の改善
以下の状態がひとつでも保たれていないと、自律神経やホルモン状態のバランスが崩れやすくなります。
一つ一つ心がけていきましょう。
・十分な睡眠と休養
・規則正しい生活
・バランスの良い食事
・穏やかな心持ち
6、月経困難症の方がまずすべきこと
日常生活に支障が出るほどの生理痛は異常です。
産婦人科などの専門機関を受診し、適切な処置や指導を受けましょう。
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