めまい, 神経障害, 耳鳴・難聴
8.242017
ラムゼイ・ハント症候群の原因・症状・治療
★耳鳴・難聴の分類と対策 【治癒へ導く10タイプの個別対策!】(東洋医学的体質別対策)
1.ラムゼイ・ハント症候群とは
体内に潜伏している水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが再活性化し、顔面神経麻痺や耳鳴り・めまい・難聴・耳周辺に水疱などの症状を起こす病気です。
報告した医師の名前からこのような病名が付けられました。
2.ラムゼイ・ハント症候群の原因
水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の活性化により再感染が起き発症します。
疲労・ストレスなどにより免疫力が低下した際に、体内に潜伏しているウイルスが再活性化し感染します。
それが顔面神経や前庭神経、蝸牛神経に感染が及ぶと各症状が発症します。
水痘・帯状疱疹ウイルスについて
水ぼうそうのウイルスと言えばわかりやすいと思います。
水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)は、感染力の強いウイルスです。
日本人の約9割がこのウイルスを保持していると言われています。
しかし、自己免疫によって活性化は抑制されています。
自己免疫力が低下した際に、ウイルスが再活性化し症状が起こります。
3.ラムゼイ・ハント症候群の症状
◆顔面神経麻痺症状
・顔のゆがみ
・まぶたが閉じない
・片側の顔が動かしにくい
・口元から食べ物がこぼれる
・よだれが垂れる
・舌の前3/2の味覚が低下する
◆めまい
◆耳鳴り
◆難聴
◆耳。軟口蓋周辺の水疱
◆耳周辺の激しい痛み
4.不全型ハント症候群
下記のの症状いずれかの1つが欠けたものを不全型ハント症候群といいます。
1)顔面神経麻痺症状
2)耳鳴り・難聴・めまい
3)耳介・外耳道の周辺、軟口蓋に帯状疱疹
5.ラムゼイ・ハント症候群の検査と診断
血液検査
ウイルスが増殖していないかどうかを検査します。
平衡感覚検査
めまいと言っても様々な原因が考えられます。
めまいの原因を調べるために平衡感覚を検査します。
視診
耳・軟口蓋周辺に帯状疱疹ができていないか確認します。
顔面神経機能検査
顔面神経が麻痺していないか検査します。
6.ラムゼイ・ハント症候群の一般的な治療
薬物療法
抗ウイルス薬
ステロイド薬(炎症を抑える薬)
神経痛に対する薬
ブロック注射
などが主に処方されます
高気圧酸素治療(HBO、Hyperbaric oxygen therapy)
一人もしくは数人で入る装置の中で、大気圧より高い気圧(2〜3気圧)で高濃度の酸素を一定時間吸うことで様々な症状を改善する治療法です。
血液中に溶解する酸素の量を、高圧にすることで増やします。
高気圧酸素治療の適応にラムゼイ・ハント症候群があります。
内耳への血液循環をよくすること、浮腫の軽減などで効果が出ることが期待されています。
7.ラムゼイ・ハント症候群の鑑別疾患
◆顔面神経麻痺
ベル麻痺の原因に水痘・帯状疱疹ウイルスによるものや、これらのウイルスが重複した顔面神経麻痺もあります。
したがって、不全型ハント症候群との鑑別が困難な場合もあります。
◆中枢疾患
この他にも鑑別疾患は多くあります。
8.ラムゼイ・ハント症候群の予後と後遺症
劇的に効果のある薬はなく、自然に治癒していくことが多いです。
治療を行っても完治する確率は100%ではありません。
顔面神経麻痺症状が残る方もいます。
※内容に誤りや情報が古いなどありましたらお手数ですがご一報ください。
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