an's diary 杏の日記, 耳鳴・難聴
8.232017
耳鳴・難聴の分類と対策 【治癒へ導く10タイプの個別対策!】
1.耳鳴り・難聴とは?
耳なりとは、外界に音がないのに耳の中で鳴声をかんじることです。
鳴声の種類として、「蝉の鳴くような音」「鐘が鳴るような音」「火が燃えるような音」「水が流れるような音」「穀物を箕であおる際の音」「太鼓がなるような音」「風が耳に入ってくるような音」などがあるとされています。
難聴とは聴覚が低下して外界の音が聞こえないことを言います。この中には、はっきりとは聞こえない軽症のものから、まったく聞こえない重症のものまで含まれます。
2.分類
東洋医学的には以下の10のタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2-1.風熱襲肺タイプ
2-2.肝火タイプ
2-3.肝陽上亢タイプ
2-4.肝血虚タイプ
2-5.腎陰虚タイプ
2-6.腎陽虚タイプ
2-7.心腎不交タイプ
2-8.脾胃気虚タイプ
2-9.痰火タイプ
2-10.気滞瘀血タイプ
3.解説とワンポイントアドバイス
3-1.風熱襲肺タイプ
【解説】
いわゆるカゼによる難聴・耳鳴りです。
特に発熱する段階になった際にみられます。
【ワンポイントアドバイス】
カゼの対処法と一緒です。暖かくして、水分をよくとって、とにかく寝ましょう!
3-2,3-3.肝火タイプと肝陽上亢タイプ
【解説】
どちらも「怒り」が原発となって発症する耳鳴り・難聴です。
肝火は発症が急速で、耳鳴りの音も大きく、難聴の程度も重いのが特徴的です。
一方の肝陽上亢は、発症が緩慢であること・耳鳴・難聴に波があること・両目の乾燥感・口の渇き・頭が張ってふらつくなどの症状を伴うことが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
≪肝火タイプ≫
体をよく動かして発散しましょう!
氷まくらで頭を冷やすことも効果的です!
炭酸飲料などでスッキリしてください!
≪肝陽上亢タイプ≫
体をよく動かすことと早く寝ることが重要です!
肝火と同じように炭酸飲料も良いです。
3-4.肝血虚タイプ
【解説】
血の不足、慢性病、大量出血などにより発症します。
蝉の鳴き声のような耳鳴りや疲れると増悪することが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
目を酷使することは避けましょう!
血を補う食品を積極的に摂りましょう!
(レバー、お赤飯、豚バラなど)
3-5,3-6.腎陰虚タイプと腎陽虚タイプ
【解説】
どちらも難聴は次第に進行し、夜に蝉の鳴き声のような耳鳴りが強くなります。
しかし、「熱の体質」「冷えの体質」によってそれぞれに伴う症状が異なるため、区別することができます。
それぞれ以下のような症状を伴います。
熱の体質(腎陰虚):手のひら、足の裏が熱い・口が渇く・イライラするなど
冷えの体質(腎陽虚):寒がる・四肢の冷え・インポテンツなど
【ワンポイントアドバイス】
≪腎陰虚タイプ≫
とにかく早く寝ましょう!
話はそれからです。
根菜、黒いもの、粘るものは積極的に摂取するようにしてください。
≪腎陽虚タイプ≫
カラダをよく動かして、カラダの中から温める力を高めることが重要です!
また、汗をかいたら「よく拭く」「こまめに着替える」などして、体が冷えないようにしてください。
クルミを食べることが特におすすめです。
3-7.心腎不交タイプ
【解説】
カラダの中で、冷えと熱のコントロールが上手くできなくなって発症する耳鳴り・難聴です。
微かな耳鳴りがあり、睡眠不足をすると、悪化することが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
とにかく早く寝ましょう!
腎陰虚・腎陽虚と表れ方が少し違いますが、基本的には同じです。
東洋医学でいう「腎」を強くするには良い睡眠を摂ることが最も重要です!
3-8.脾胃気虚タイプ
【解説】
消化器系が弱いために発症する耳鳴り・難聴です。
東洋医学的な生理学に基づいた病態分類です。
疲労により悪化し、消化器系の症状(食欲不振、泥状便など)を伴うことが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
胃腸に負担をかけないことが重要です!
よく噛んで食べる・ながら食べをしない・寝る2,3時間前には食べ終わるようにする・冷たいものの食べ過ぎに注意・刺激物(コーヒーや香辛料など)の食べ過ぎに注意!
その他、手足をよく動かすと胃腸が強くなります!
3-9.痰火タイプ
【解説】
体に余分な水分と余分な熱がたまることによって発症する耳鳴り・難聴です。
耳がつまった感じやふさがった感じ、頭が重たい、胸やおなかが張って苦しいなどの症状を伴うことが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
カラダの中の余分な熱を取り除き、余分な熱を作り出したり、取り込んだりしないことがポイントです!
控えた方が食べ物:冷たい緑茶・もち米・牛肉など(→余分な熱と水分を溜めます)
摂った方が良い食べ物:ハトムギ荼、きゅうり、メロン、スイカ等の瓜の仲間など(→余分な熱と水分を取り除きます)
3-10.気滞瘀血タイプ
【解説】
体のめぐりが悪くなることによって生じる耳鳴り・難聴です。
我慢することが多かったり、ケガをしたりすることで体のめぐりが悪くなります。
【ワンポイントアドバイス】
体をよく動かしましょう!
少々のお酒であれば、体のめぐりが良くなり、とても効果的です!
しかし、飲みすぎると、逆効果になるので要注意です!
まとめ
皆さんはどのタイプだったでしょうか?
細かい、正確な判断は専門家でなければできませんが、だいたいの対処法はお分かりいただけたのではないかと思います。
この対処法で良くならない方や、さらに詳しいアドバイスが欲しい方は杏総合治療所にご相談ください。
何かお力になれることがあると思います。
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