治療をお断りする場合
12.182015
⑨感謝の気持ちが持てない方。
説教くさいと思われるでしょうか。でも、お説教をするつもりはサラサラありません。
ただ、事実を、根拠を交えてお話します。
私は、20年近くの間に、多くの様々な患者さんを治療させて頂きました。
その臨床の中で、多くの気づきを患者さんから頂きました。
同じような症状で、同じような状態の患者さんに同じように治療しても、治りの良い患者さんとそうでない患者さんが居ます。
それは何故なのか、よくよく観察してみると、共通項が見えてきました。
結論を言いますと、
治りやすい患者さんは、「有るものを数える」。
治りにくい患者さんは、「無いものを数える」。
という事に気がつきました。
具体的には、麻痺の患者さんなら、
治りやすい方は、「親指と人差し指は動くから物を持ったり、つまんだり出来るので、不便は有りますが、助かってます。」と仰います。
治りにくい方は、「3,4,5番目の指が動かないので、何をするのにも不便で困る。」と仰います。
同じ事をこんな風に表現されます。
腰痛の患者さんなら、
治りやすい方は、「初めは歩く事もままならなかったが、もう100mも歩けるようになった。」
治りにくい方は、「腰が痛くて、まだ100mしか歩けない。」
お判りでしょうか?
わたしは「『もう・も-まだ・しか』の法則」と呼んでいます。
どちらも同じ事ながら表現が異なります。
ポジティブな思考・表現は神経を落ち着かせ、血液循環を良くし、治癒を促進します。
ネガティブな思考・表現は神経を緊張させ、血液循環を悪くし、治癒を阻害するようです。
「言霊」、「笑う門には福来たる」先人達の知恵には驚かされます。
人間ですから、なかなか難しい事は承知しています。
しかし、今、ある事をありのままに受け容れ、前進してくれるカラダに感謝する「心持ち」が、結局カラダに良い事は間違い無いようです。
そのような「心持ち」が持てない方、持つ気が無い方は、治療効果が著しく下がります。
よって、「患者さんの喜びこそ最高の報酬」と考える当治療所と致しましては、ご依頼をご遠慮下さるようお願い致します。
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