不妊
3.62018
精液減少症の原因による分類と対策【東洋医学タイプ分類】
1.精液減少症とは?
精液がうすく、量が少ないことを指します。
東洋医学では「精液清冷(せいえきせいれい)」とも言われ、男性不妊の主な原因の1つでもあります。
2.分類
東洋医学的には精液減少症を以下の2つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。
2-1.腎気不足タイプ
2-2.沈寒痼冷(ちんかんこれい)タイプ
3.解説とワンポイントアドバイス
3-1.腎気不足タイプ
【解説】
もともと虚弱体質、慢性病、大病による消耗、少年期の頻繁な自慰行為などにより体力が消耗したために起こります。
特徴は腰や膝が重だるく、脱毛、倦怠感などの症状を伴うことです。
また、極端な冷えや熱の症状は見られません。
このタイプは精液がうすく、さらに少ないため、既婚者では不妊の主要な原因となります。
【ワンポイントアドバイス】
体力を回復させることが重要です。
慢性病がある方、大病をされた方はそちらの治療を優先的に行うことです。
頻繁な自慰行為に心当たりのある方は控えるようにしましょう。
そして、何よりも大切なのは良い睡眠を摂ることです。
遅くとも23時には寝るようにしましょう!
さらに昼間はよくカラダを動かし、少しづつでも負荷をかけていきましょう!
体力の増強と共に睡眠の質も良くなります。
食べ物は根菜類、粘るもの、黒いものを積極的に摂り入れるようにしてください。
3-2.沈寒痼冷タイプ
【解説】
カラダをあたためる働きが衰えたために起こる精液減少です。
精液がうすく少なくなることと同時に、ゼリー状の塊が混ざります。
さらに手足の冷え、寒がるなどの冷えの症状を伴うことが特徴的です。
【ワンポイントアドバイス】
カラダを温める働きを回復させるには運動が最も重要です。
鍛えるくらいの気持ちでしていただいてかまいません。
昼間はカラダをよく動かし、早めに寝るようにしてください。
そして、「加温」ではなく、「保温」を心がけてください。
カイロなどで加温すると、汗をかき、余計に冷える場合があります。
食べ物は生ものや冷たいものは控えるようにしてください。
冷酒、ビール、冷たい緑茶も避けた方が良いでしょう。
4.まとめ
皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。
また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 上巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.
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