感染症, 湿疹

手足口病とは?症状と原因と治療の分かりやすいまとめ

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1、概念

その名の通り、口の中や手足に水疱性の発疹が出るウイルスによる感染症です。
夏を中心に流行し、幼児や乳児などの子どもに多く見られます。
2歳以下の子どもが半数を占めますが、学童でも流行的発生が見られることもあります。
基本的に予後は良好な病気ですが、まれに急性脳炎などを生じることもあります。

 

2、原因

原因となるウイルスはコクサッキーウイルスやエンテロウイルスの一種とされています。
学童以上の年齢層の大半は、すでにこれらのウイルスに感染し、免疫を持っています。
(※不顕性感染と言い、感染していても症状が出ない場合もあります。)
そのため、乳児や幼児に多くみられます。
原因ウイルスの感染ルートには次のようなものがあります。

◆飛沫感染

くしゃみや咳によって、空気中に飛んだウイルスが粘膜に付着することによって感染します。

◆接触感染

皮膚や粘膜の接触によって感染します。

◆糞口感染

便の中に排泄されたウイルスが口の中に入ることによって感染します。

 

3、症状

初期症状として、軽い発熱やのどの痛みが見られ、その1~2日後に発疹が出ます。
その後、7日~10日で自然治癒することが多いです。

◆初期症状

のどの痛み、軽い発熱、食欲不振など

◆水疱性の発疹

主に手の平、足の裏、足の甲、口の中に水疱性の発疹が出ます。
その他、肘の内側、膝の裏、おしりなどにも出る場合があります。

◆発熱

手足口病の約3分の1の患者に発熱がみられます。
しかし、ほとんどの場合38度以下で、高熱が続くことは通常ありません。

◆その他

まれに急性脳炎、髄膜炎、小脳失調、心筋炎などの症状が起こる場合があります。

 

4、検査

通常は臨床所見にもとづいて診断される場合が多いです。
発疹の性質や分布部位、年齢や季節などが参考にされます。
必要な場合には以下の検査を行います。

◆病源診断

水疱内容物、咽頭拭い液、便、直腸拭い液などの臨牀材料を用いてウイルスを特定します。

◆血清診断

病源診断の補助として行われることが多いです。
急性期と回復期の血清で抗体価が4倍以上上昇した場合に診断されます。

 

5、一般的な治療

特別な治療法はありません。
基本的には軽い症状の病気であるため、経過観察と症状に応じた治療が行われます。
発疹にかゆみを伴うことはまれであるため、抗ヒスタミン剤の塗布が行われることが多いです。
また、発熱に関しては通常は解熱剤なしで、経過観察が可能です。
しかし、高熱が2日以上続く、元気がない、頭痛、嘔吐などの症状がある場合には髄膜炎などに進展する可能性があるため、注意が必要です。

 

6、鑑別

◆口腔内水疱について

・ヘルパンギーナ

のどの腫れと水ぶくれが特徴的な病気です。手足口病によく似た症状が現れますが、発疹が出る部位に違いがあります。

・ヘルペスウイルスによる歯肉口内炎

口の中に水ぶくれができます。さらに発熱、頭痛、身体痛などの症状を伴うことが多いです。

・アフタ性口内炎

口の中の傷、ストレス、疲労、栄養不足などが原因となって起こります。手足口病と違い、発熱を伴わないことが多いです。

 

◆手足の発疹に関して

・水痘

全身的に水ぶくれのような発疹と発熱が特徴的です。

・ストロフルス

虫に刺されたことに対するアレルギー反応が強く出る病気です。赤く腫れたり、水疱を作ることもあります。
手足口病と比べて、かゆみが強いことが特徴的で、虫に刺された既往があります。

・伝染性軟疣腫(水いぼ)

1~3㎜程度の水っぽい光沢のある発疹が出ます。治癒には6ヶ月~3年ほどかかり、手足口病と比べて経過が長いです。

 

7、予後

基本的に予後は良好です。
しかし、高熱が2日以上続く、元気がない、頭痛、嘔吐などの症状がある場合には髄膜炎などに進展する可能性があるため、注意が必要です。

 

8、学校保健法での取り扱い

手足口病は、「学校において予防すべき感染症」に含まれていません。
流行のを防ぐための登校や登園の停止は有効性が低いとされています。
感染していても症状が出ない不顕性感染や症状がなくなってからもウイルス排出される期間が長いことからも現実的ではないと考えられているからです。

 

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