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耳のかゆみ(耳痒)の原因による分類と対策【東洋医学タイプ分類】

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1.耳のかゆみとは?

耳介(外から触れられる部分)、外耳道(耳穴の中)を含めた耳のかゆみを指します。
東洋医学では「耳痒(じよう)」と言われています。

 

2.分類

東洋医学的には耳のかゆみを以下の3つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。

 

2-1.風熱湿毒タイプ





 

2-2.血虚風燥タイプ






 

2-3.腎虚火旺タイプ








 

3.解説とワンポイントアドバイス

3-1.風熱湿毒タイプ

【解説】
カゼをひくことによって起こる耳のかゆみです。
一般的には一言で「カゼ」と言いますが、東洋医学では性質によって区別します。
このタイプは熱と湿気の性質の強いカゼを引いた場合に起こります。
特徴は耳のかゆみ、耳の中の赤み・灼熱感、耳から黄色い浸出液が出る、発熱、胸がざわつくなどの症状を伴うことです。

 

【ワンポイントアドバイス】
基本的にはカゼをひいた時を同じように対応しましょう。
しっかり休養して下さい。
味の濃いもの、脂っこいもの、甘いものを摂りすぎると、症状が悪化しやすくなりますので、控えるようにしてください。

 

3-2.血虚風燥タイプ

【解説】
風熱湿毒タイプが慢性化することで、血虚風燥タイプに移行する場合が多いです。
長くカゼをひいている状態になるため、体力が消耗することで起こります。
特徴は、耳が厚くなり、乾燥するし、皮膚のキメが粗くなります。
また、かゆみのためにかさぶたができ、皮膚がはげ落ちるようになります。
さらに、食欲不振、痩せ、皮膚につやがないなどの症状も伴うようになります。

 

【ワンポイントアドバイス】
このタイプの体力低下は東洋医学でいう「血(けつ)」が少なくなることによって起こっています。
その為、血を消耗しないことと、血を補っていくことが重要です。
血を消耗しないために、目の使いすぎ、気の遣いすぎには注意しましょう。
手足を冷やさないようにしてください。
血を補うために、レバー、豚バラ、お赤飯、ぼたもちなどを積極的に摂り入れるようにしてください。
そして、遅くとも、23時には寝るように心がけてください。

 

3-3.腎虚火旺タイプ

【解説】
生まれつきカラダの弱い方や、働き過ぎ、睡眠不足などによって起こる耳のかゆみです。
簡単に言うと、カラダが疲れている状態です。
その為、腰がだるい、耳鳴り、めまいなどの症状を伴います。
そして、耳の「中」が特にかゆくなることが特徴的です。

 

【ワンポイントアドバイス】
疲れが原因ですので、一番大切なのは睡眠です。
遅くとも23時には寝られるように心がけてください。
もし、寝つきが悪い、途中で目が覚める、夢が多いなどの症状がある場合は昼間の運動量が足りないのかも知れません。
昼はよく運動し、カラダを適度に疲れさせてください。

 

4.まとめ

皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。

また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。

 

参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 下巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.

 

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