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夜に尿の回数が多い夜間多尿の原因による分類と対策【東洋医学タイプ分類】

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1.夜間多尿とは?

夜間に尿の回数と量が増えることを指します。「夜間頻尿」という場合もあります。
一般的に夜間、トイレに行く回数が2~3回以上、あるいは夜間の尿量が一日の4分の1を超えるものを言います。
甚だしければ、夜間の尿量が日中の尿量と同量かそれ以上になることもあります。
特徴は、夜間の尿量や回数は増えますが、日中の尿量は普通であることです。

 

2.分類

東洋医学的には夜間多尿を以下の2つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。

 

2-1.腎陽虚タイプ








 

2-2.脾腎陽虚タイプ










 

3.解説とワンポイントアドバイス

3-1.腎陽虚タイプ

【解説】
もともとカラダ温める機能が弱い体質の人や高齢や慢性病によって衰弱している人に起こる夜間多尿です。
特徴は排尿後にもかかわらず、まだ尿が滴ったり、耳鳴り、腰がだるいなどの症状を伴うことです。
症状が軽い場合には冷え症状ははっきりとは出ず、経過も短いです。このような一時的なものは青少年に多くみられます。

 

【ワンポイントアドバイス】
慢性病がある場合はそちらを治療を優先的に行う必要があります。
加齢は仕方がないことと思われる方も多いと思います。
しかし、本当に高齢の為に夜間多尿になっている人もいますが、実際の年齢以上にカラダだけ歳をとっている場合もあります。
歳をとって出てくる症状は、加齢によって出てくる症状とほぼ同じです。
ですから、年齢以上にカラダが歳をとっている場合は疲れを回復させる必要があります。
体力回復には睡眠が最も重要ですが、夜間多尿の方は良い睡眠が摂れません。
しかし、昼間にカラダをよく動かすようにすると、カラダを温める機能が上がってきます。
すると、少しずつ夜間にトイレに起きる回数も変わってくると思います。
まずは、昼間にしっかりとカラダを動かすことから始めてみましょう。
さらに、カラダが冷えないように気を配ってください。
汗をかいたら、すぐに拭いたり、着替えたりするなど汗の処理をこまめに行いましょう。
食べ物は温かいものや根菜類、黒いもの、粘るものがオススメです。

 

3-2.脾腎陽虚タイプ

【解説】
カラダを温める機能が低下しているのに加え、消化器系の機能も低下したために起こる夜間多尿です。
特徴は夜間多尿や耳鳴り、腰がだるいと言った症状に加え、やせ、食欲不振、泥状便などの消化器系の症状を伴うことです。

 

【ワンポイントアドバイス】

上記の腎陽虚タイプと同じように、まずは体力回復が必要です。
しかし、前述のように夜間多尿の症状があると、なかなか良い睡眠を摂ることはできません。
それでも、昼間にカラダをよく動かすことによって、カラダを温める機能が上がってきます。昼間の運動を実践してみてください。
そして、寒いからと言って、「加温」しすぎると汗をかいてしまい、逆にカラダが冷えます。
ですから、「保温」を心がけるようにしてください。
さらに、このタイプは胃腸に負担をかけないことが重要です。
消化の良いものをよく噛んで食べるようにしてください。
サラダやお刺身などの生もの、冷酒やビールなどの冷たいものは胃腸に負担をかけます。
さらにカラダを冷やしますので、控えるようにしてください。

 

4.まとめ

皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。

また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。

 

参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 上巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.

 

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