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転倒やスポーツで起こる痛みと腫れ【上腕骨骨幹部骨折】症状・原因・治療まとめ

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1.上腕骨骨幹部骨折について

上腕部にある骨の真ん中辺りで骨折することを上腕骨骨幹部骨折と言います。
発生頻度は全骨折中の約5%を占め、発生頻度の高い骨折です。
比較的若年者などの活動性の高い層に多い骨折です。
・原因
原因は直接上腕部を強打・衝突する直達外力によるものと転倒した際に肘や手を衝いて上腕部に捻じれるような介達外力が加わり発生するものがあります。
稀ですが腕相撲や投球動作による骨折も起こることがあります。
前者は横骨折・粉砕骨折・軽度の斜骨折となることが多く、後者は螺旋型骨折・斜骨折になりやすいです。
・症状
症状として、骨折部に激しい痛みやはれが起こります。
他にも外観上変形していたり、上腕の短縮がみれることもあります。
筋力の作用により骨折部がずれやすいため変形も著明となります。
・治療
治療は、骨折部のずれが著しい場合や治癒しにくい骨折の形態、神経麻痺の症状がある場合などは手術が選択されます。
他にも年齢や職業などの社会的な面も考慮して手術を選択します。
・予後
本骨折では骨癒合が悪いため治療に時間がかかります。
そのため関節の拘縮などの問題もありますが、最も注意すべき合併症として橈骨神経麻痺や偽関節などがあります。

 

2.上腕骨骨幹部骨折の症状

◆上腕部の痛み

骨折部に激しい痛みが起こります。

◆上腕部のはれ

骨折部が全体的に腫れます。
時間経過とともに皮下出血がみられます。

◆上腕の短縮

上腕骨に付着する筋肉によって骨折部にずれが起こります。
そのため外見上上腕が変形したり、健側と比べて上腕が短くみえます。

◆手指の痺れや感覚異常

骨折時に神経が伸展、圧迫されると手指の動かしにくさや痺れなどが起こります。
他にも血管損傷がある場合冷感を感じることもあります。

 

3.上腕骨骨幹部骨折の原因

多くは交通事故などの強力な外力が加わり受傷します。
直接上腕部を強打する直達外力によるものと、転倒した際に手や肘をついて上腕部に捻じれるような介達外力が加わり受傷する場合もあります。
他にも投球動作や腕相撲などの筋力の作用によっておこることもあります。

直達外力による骨折では、粉砕骨折・横骨折・軽度の斜骨折となることが多いです。
複雑な骨折形体をとるため治療も難渋します。

介達外力による骨折では螺旋型骨折・斜骨折になりやすいです。
骨折面が広いため骨の癒合に有利に働きます。

3-1.転位方向

上腕骨は筋肉が多く付着するため骨折の部位によって転位方向が異なります。

◇三角筋付着部より近位での骨折

 

近位骨片:内転筋群(大胸筋・大円筋・広背筋)によって内方に転位
遠位骨片:三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋・烏口腕筋によって外上方に転位

◇三角筋付着部より遠位での骨折

 

近位骨片:三角筋によってやや外前方に転位
遠位骨片:上腕二頭筋・上腕三頭筋・烏口腕筋によって後上方に転位

 

4.上腕骨骨幹部骨折の検査と診断

4-1.触診・視診

異常可動性・軋轢音は著名です。
外観上の変形も著しいことが多いため診断は容易です。
神経・血管損傷の有無を確認することも重要です。

4-2.画像検査

レントゲンにて検査します。
神経損傷などが疑われる場合は超音波検査や造影剤を用いた検査を行います。

 

5.上腕骨骨幹部骨折の一般的な治療

骨折面が広くなる螺旋状骨折や斜骨折の場合は骨癒合が良好なことから保存療法を行うことが多いです。
しかし骨折線が横に入っていたり粉砕骨折などの複雑な場合、第三骨片を有する場合は手術となる場合が多いです。

5-1.整復

筋力の作用により転位しやすいことから麻酔下での整復が選択されます。
通常は牽引により骨の短縮を取り除き、次いで側方転位・回転転位を矯正します。
肘関節を90度に曲げて適度に外転した位置で整復を行います。

5-2.保存療法

◇固定
整復後は固定します。
肩甲帯を含む前腕までのギプスによる固定を行います。
肩関節内転拘縮や内旋転位などが発生しやすいため注意が必要です。

5-3.手術療法

長期間の固定を要することから社会的背景を考慮して手術を行うこともあります。
他にも横骨折や第三骨片を有する場合は手術の対象となります。
手術は内固定材料を用いて骨折部を固定します。

 

6.上腕骨骨幹部骨折の合併症

本骨折では長期間の固定が必要なため関節が固まる関節の拘縮などへの注意が必要です。
最も重要な合併症として神経麻痺と偽関節があります。

◆橈骨神経麻痺

骨折した際に神経が伸ばされたり圧迫を受けることで神経が損傷します。
手のしびれや動かしにくさなどの症状が起こります。
骨折面が広い螺旋状骨折などでは神経が挟まりやすいです。
通常は3ヶ月経過を観察します。
その後症状が残る場合は手術にて神経の剥離術を行います。

橈骨神経麻痺についてはこちら

◆偽関節

偽関節とは骨の損傷部の癒合が完全に停止いたものをいいます。
骨幹部の骨折は骨癒合が悪いため偽関節となりやすいです。
横骨折や第三骨片を有する症例や高齢者に発生しやすいに多です。
偽関節ができた場合は骨移植術などを用いて偽関節手術が行われます。

 

7.上腕骨骨幹部骨折の予後と後遺症

骨折の形状によって予後は異なります。
骨折面の広い螺旋状骨折や斜骨折では比較的予後良好です。
しかし横骨折や第三骨片などを有する場合、神経麻痺を有する場合は何らかの機能障害を残すことが多いです。

 

 

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