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味がしない(口淡無味)の原因による分類と対策【東洋医学タイプ分類】

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1.口淡無味とは?

味覚の感覚が落ち、口の中が淡く食べ物の味がないことを言います。
一般的には食べ物の香りもなく、食欲不振を伴います。

 

2.分類

東洋医学的には口淡無味を以下の2つのタイプに分類して、治療や養生指導を行っていきます。
自分がどのタイプなのかを知ることは治癒への第一歩です。
それぞれの特徴的な症状をチェックして、一番チェック数が多かったタイプの解説・対策法を参考にしてみてください。

 

2-1.脾胃気虚タイプ









 

2-2.湿困脾胃タイプ








 

3.解説とワンポイントアドバイス

3-1.脾胃気虚タイプ

【解説】
飲食の不摂生、ひどい嘔吐や下痢、慢性病などによって東洋医学でいう「脾(ひ)」の機能が低下したために起こります。
東洋医学でいう脾は、現代医学で言う消化器系のはたらきも含みます。
しかし、食べ物の消化吸収だけではなく、吸収した栄養を運ぶ役割も担っています。
その為、脾が弱り、味がなくなると同時に、疲労感や息切れ、腹部の膨満感、などの症状を伴うことになります。

 

【ワンポイントアドバイス】
胃腸に負担をかけないように気を配りましょう。
よく火を通した手をかけたものを食べるようにしてください。
よく噛んで食べる、早食いしない、ながら食べしない、寝る2,3時間前には晩ご飯を食べ終えておくなど基本的なこともしっかり行ってください。
そして、手を振ってよく歩きましょう。
東洋医学では、手足をよく動かすことによって、胃腸の働きが良くなるとされています。

 

3-2.湿困脾胃タイプ

【解説】
カラダの中に余分な水分が多くなり、東洋医学でいう「脾(ひ)」の機能が低下したために味覚が落ちます。
湿度の高い所にいたり、暴飲暴食によって消化機能が落ちるなどが原因となり、カラダの中に余分な水分が多くなります。
特徴は味がないと同時に、口の中が粘る、ムカムカする、胸苦しいなどの症状を伴うことです。

 

【ワンポイントアドバイス】
このタイプの方も、脾胃気虚タイプと同じように胃腸に負担をかけないように気を配ることは大切です。
さらに、余分な水分を溜めないように冷たいものや生ものの過食は避けてください。(お刺身、冷酒、ビール、冷たい緑茶、サラダなど)
暴飲暴食に心当たりのある場合はすぐに改善してください。
ハトムギ茶はカラダの余分な水分を排出するはたらきがあるため、おすすめです。

 

4.まとめ

皆さんはどのタイプだったでしょうか?
今回のチェックでは大まかに自分がどのタイプなのかお分かりいただけたのではないかと思います。
しかし、細かな正確な体質分類は専門家でなければできませんので、お近くの良い鍼灸院をお選びください。

また、各タイプ別のワンポイントアドバイスはタイプが正確に決定できてこそ効果があります。
このワンポイントアドバイスによって症状が悪化したなどの場合、当サイトでは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。

 

参考文献:中医研究院 趙金鐸(1987)『症状による中医診断と治療 上巻』神戸中医学研究会編訳,燎原書店.

 

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