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幼稚園男児の足の痛み【第1ケーラー病】症状・原因・治療まとめ

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1.第1ケーラー病とは

3歳から7歳ぐらいの小児の足部に、繰り返し圧迫力がかかる事により、足部の舟状骨が骨壊死を起こす疾患で、足部の骨端症の1つです。

明らかな原因はない事が多いですが、舟状骨の骨化が進んでいない小児期に、繰り返し負荷がかかる事により血流が悪くなり、発症すると言われています。

女児より男児のほうが5倍ほど多く、発生頻度は比較的少ない疾患です。

特徴は舟状骨の扁平化、足背内側部(足の甲の内側部)の痛み、腫れ、歩行時痛、歩き方の異常などです。

急性発症はまれで、慢性に経過する場合が多く、約2年の経過で自然治癒する予後良好な疾患です。

ケーラー病は第1と第2があり、中足骨骨頭(足指の付け根)が骨壊死を起こす第2ケーラー病(フライバーグ病)もあります。

 

2.第1ケーラー病の症状

◆痛み

足背内側にある舟状骨部に一致した圧痛や運動時痛があります。

足部に体重をかけると、足背内側部に痛みが出ます。

 

◆歩き方の異常

足部に体重をかけると痛みが増すため、足の外側やかかとで歩行しようとする跛行(歩き方がおかしい事)がみられます。

子供が歩くのを嫌がったりする事もあります。

 

◆腫脹

足背内側部に腫れがみられる事もあります。

 

◆可動域制限

初期には、痛みのため足部の可動域が制限されます。

 

3.第1ケーラー病の原因

明らかな原因はありませんが、足の舟状骨への繰り返しの負荷がかかる事により、血流が悪くなり舟状骨が壊死するためといわれています。

舟状骨は足根骨の中では骨化が1番遅く、内側縦アーチの要になる骨で、負荷がかかりやすい部位です。

同様に、子供の骨は成長するにつれて徐々に骨化していきますが、大人に比べて外力に弱い骨といえます。

舟状骨の骨化が進んでいない子供が、活発に運動したりする事により足部に負荷がかかり、血流が悪くなり発症する事が多いです。

 

4.第1ケーラー病の検査と診断

4ー1. 問診、触診

痛みが出た時の状況や歩き方の異常がないか、足の捻挫をしていないかを確認します。

子供が歩くのを嫌がったり、歩き方がおかしい場合は第1ケーラー病を疑います。

触診では、足部の圧痛部位や腫れの有無を確認します。

 

4ー2. X線検査


【引用文献:標準整形外科学 第10版】

 

骨折の有無を確認します。

X線像からの鑑別は容易で、舟状骨の厚みが減る扁平化や、骨の輪郭の不整(骨の形が不規則で整っていない事)、骨硬化像が見られると確定的です。

健足も撮影しておくと患足と比較ができ、進行程度の評価に役立ちます。

半年おきにX線検査を行い、経過観察します。

約2年ほどの経過で修復され、骨硬化や輪郭の不整像もなくなり、正常な構造に回復します。

 

5.第1ケーラー病の一般的治療

保存療法を選択し、安静やアーチを安定させるため足底板を用います。

予後が良好で、成長終了時に後遺症を残す事はほとんどなく、治療は不必要とする意見もあります。

5ー1. 保存療法

◆安静

痛みが強い場合は歩行用ギプスで数週間安静にし、松葉づえなどを用いて体重をかけないようにします。

原因となるスポーツや動作の中止を指導します。

 

◆足底板

舟状骨への負担を減らすために、縦アーチを軽度高くした足底板を用います。

数ヶ月から2年ほど足底板を装着すれば、痛みも無くなり、X線写真上の舟状骨の変化も消え障害はほとんど残りません。

 

6.第1ケーラー病の鑑別疾患

6ー1. 足関節捻挫(内側靱帯損傷)

内くるぶしの下にある靭帯の損傷を内側靭帯損傷といいます。

足を外側に捻った際に起こす捻挫で、足関節周辺に腫れがみられ、足関節内側部に痛みがでます。

 

6ー2. 外脛骨

外脛骨は舟状骨の内側にできる過剰骨(余分な骨)のことで、足部に負担がかかると足背内側に痛みがでる疾患です。

 

6ー3. 足根骨癒合症

生まれつき足根骨が癒合している為に、痛みや可動域制限が生じる疾患です。

足部内側の痛みや違和感を生じます。

 

7.第1ケーラー病の予後と後遺症

約2年ほどの経過で治癒し予後は良好で、後遺症もほとんど残しません。

痛みが残った場合には別の疾患を考える必要があります。

子供が怪我をした様子もなく、足の痛み、歩くのがおかしい、歩きたがらない場合は早めに専門医を受診し検査を受ける事が重要です。

 

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