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風邪を早く治すには?『感染症とコバエと無限ループ』

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1.掃討作戦を立案せよ!

コバエが現れました。
大した数では無いのですが、仮にも医療機関。
衛生観念を疑われる事態は心外です。
研修生を招集し、最優先で事態の収拾を図らなくてはなりません。

 

研修生H君は、「コバエ取り」を提案しましたが却下しました。

粘着剤付のハエ取り紙、ハエの誘引剤によるトラップ、種類によっては蚊取り線香なども確かに「有効」です。
大量に捕獲でき、一時的にはコバエが激減します。

しかし、これらは「対症療法に過ぎません。

コバエは、一度に500個も卵を産み、数日で孵り、2~4W周期で繁殖し、寿命は4W程度あります。
このため、わずかに取り逃がしてもこのサイクルを止められません。
一時的に居なくなったコバエも、卵・幼虫として生き続け、数週間後に大量発生します。

だいいち、ありふれた存在であるコバエは、外から入ってくるものもいるでしょう。
それらを一匹残らず殲滅する事は不可能な事です。

見た目上は、大量に捕獲できるので満足感はありますが、実効性は乏しいのです。
やはり、「元から絶たなきゃダメ!」(古い)。

繁殖地を特定し、繁殖条件を取り除き、コバエが繁殖できなくするのが「根本療法」です。

 

2.発生源を特定せよ!

以前、息子が小さいころに私はオオクワガタの飼育にはまっていました。
その時に、コバエにはさんざん悩まされたので、すっかり詳しくなってしまったのです(笑)。

発生源、つまり繁殖地の特定には「有機物」がキーワードになります。
有機物の腐敗が「誘因」となり、繁殖地となります。
卵の成育環境にふさわしい「水分」と「温度」。
そして、幼虫の成長に必要な「食料」の供給を満たす条件が、有機物の腐敗にはあるからです。

まず、水回り。
家庭では無いので、基本的に生ごみは出ませんから問題無さそうです。

次に裏の控室のゴミ箱。
初め、これを怪しんでいました。
最近は研修生H君と研修生Sさんが一日中おやつや食事をしています(苦笑)。
そのせいでは無いかと考えたのです。しかし、これも違いました。
ゴミ袋は毎日、外に出していました。ゴミ箱の中もキレイで飲食物が残ったりはしていませんでした。

考えてみれば、医療機関ですから、毎日の清掃は欠かしません。
ですので、繁殖周期の数日~2Wの間、放置されている有機物などまず無い筈です。

いろいろチェックした揚句、待合室の観葉植物の土から発生している事を突き止めました。
水分過多で、飾りに表面に敷き詰めているウッドチップが腐敗したのが原因のようです。

 

3.掃討作戦を実行せよ!

発生源は分かったものの、さて、どうしようか?
観葉植物を廃棄してしまうのは、待合が寂しくなるのでいただけません。
ウッドチップを取り除いたのですが、かなりぼろぼろになっていて、土の中に入り込んでしまい完全には取り除けません。

結局、土の入れ替えをする事にしました。
この時、土の成分が肝腎です。
腐葉土などを入れたら台無しです。有機物が豊富だからです。
適当に保水力があり、水はけの良い無機質の赤玉土、バーミュキュライトを混合し、肥料は化成肥料でまかなう事にしました。

これで対策は完璧でしょう。

研修生H君が「対症療法」もしてくれ、と言います。
数は多くないがコバエが目の前を飛ぶのは良い気がしない、と言います。
コバエの寿命は4W程度なので放っておいても、捕獲や自然死などで居なくなります。
しかし、研修生H君の言う事も一理あります。

ネットで調べた結果、治療所の冷蔵庫にあった「めんつゆ」と「水」、「台所洗剤」を1:4:数滴で「めんつゆトラップ」を作成する事としました。

試してはいませんが、「めんつゆ」が無ければ、「味の素」でも代用出来るのでは無いでしょうか。
オオクワガタ飼育で学んだことですが、コバエは「旨味成分」であるグルタミン酸に誘われるようです。
「めんつゆ」には「だし」が入っています。「だし」はカツオやシイタケなどの「旨味成分」が含まれます。

結果は、見事にコバエが取れました。
こういう結果を見ると、皆が対症療法に走ってしまうのも無理からぬ事と思います。
具体的な成果を確認しやすいですからね。

 

4.本日の教訓

さて、今回の教訓に皆さんは気づきましたか?

風邪などの感染症も基本的には同じなのです。

ありふれたウイルスや菌の死滅を目的とする対策は、「対症療法」です。
その都度、抗生物質などで死滅させても、再度感染します。
何故ならば、あなたの体力低下、抵抗力低下が真の原因だからです。

残念ながら、現代医薬には、体力や抵抗力を向上させる効果のあるものは一切ありません。
それは、現代医学の歴史の話になるので、別の機会に譲ります。

地球上のどこに逃げ回っても病原微生物は存在します。
ありふれた存在だからです。無菌室から一歩も出ない生活をするなら話は別ですが。

それどころか人間のカラダには常在菌が存在します。
普段は無害で人間のカラダを守ってくれています。
しかし、カラダの状態が悪化したり、本来、居るべきで無い場所で繁殖すると途端に人のカラダを攻撃します。

これらの菌やウイルスを死滅させる事は不可能です。
キレイ好きも結構ですが度が過ぎれば笑い話になります。

ですから、緊急時は別として、それらの菌を死滅させるより、繁殖しにくい条件(=健康)を整える方がはるかに賢い人間のする事です。

具体的には、質の良い「休養(睡眠)」、「栄養」、「精神状態」です。
面白い事に東西両医学で同じことを言っています。

ウイルスや病原菌に負けないカラダを作るには、東洋医学で言う「養生」、生活習慣の改善しか無いのです。

 

 

 

※あまりにもバカバカしい記事を読んで書いたので嫌味っぽくなってすいません。

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