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風邪(感冒)を早く治す?薬?【よく分かる風邪の基本】

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1.風邪(感冒)とは

一般的に言われる「風邪」「感冒」とは、正式には「風邪症候群」と言います。

風邪(感冒)とは、上気道(鼻からのどまでの空気の通り道)の部分に急性の炎症症状が起きる病気のことです。

※炎症症状
細菌やウイルスに感染したりケガなどをした時に、カラダがそれを治す為に出る症状のこと。
発赤(赤くなる)、発熱(熱が出る)、疼痛(痛みがある)、腫脹(腫れる)の4つに機能障害(動かしにくい、機能しにくい)が含まれる場合もあります。

 

2.風邪(感冒)の原因

風邪の原因はほとんどがウイルスだと言われています。
実にその数は100種類以上とも200種類以上とも言われています。

その中でも主な原因のウイルスは、アデノウイルス、ライノウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、コロナウイルスなど。

ウイルス以外には、百日咳菌や溶連菌といった細菌、肺炎マイコプラズマなどの特殊な細菌が原因になる場合もあります。

ちなみに、抗生物質は細菌には効果がありますが、ウイルスには効きません。
風邪の原因となるウイルスに効果のある薬はほとんど存在しないのが現状です。

 

3.風邪(感冒)の症状

原因となるウイルスなどが鼻やのどの粘膜で増殖することで起こります。

一般的にはカラダのだるさ、寒気、のどや鼻の違和感から始まり、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、のどの腫れ、頭痛、発熱が起こります。
(症状は原因ウイルスの違いなどによって個人差があります)

症状が下気道(気管、気管支、肺)の方にまで進むと、咳や痰が出始めます。

 

※鼻水、くしゃみ、咳、痰などはカラダを守る為の防衛反応で、カラダの外へウイルスを追い出すための大事な働きです。

 

4.風邪(感冒)の診断と検査法

一般的には診察と症状から「風邪症候群」と診断されます。

診察では

問診:
・いつからどのような症状が出たか
・どんな経過なのか
・薬は服用したか、飲んだ後であればその後の変化
・まわりで同じような症状の人がいないか

触診:
・目、鼻、喉、扁桃、皮膚の異常がないか
・首のリンパ節の腫れの確認
・聴診器で胸の音を聞き、気管支炎や肺炎になっていないかの確認

 

風邪の症状が悪化していたり、肺炎や他の病気の可能性が考えられる場合は

・血液検査
・レントゲン(胸部X線)検査
・鼻やのどの粘膜をめん棒でこすり取りウイルスの同定検査

も行われます。

 

5.風邪(感冒)の鑑別疾患

ただの風邪と思っていても、初期に風邪様の症状が出る別の病気もあるので注意が必要です。
10日以上たっても治らない場合、風邪の症状以外の症状も見られる場合などは医療機関で診察を受けましょう。

・膠原病
厚生労働省の特定疾患に指定されている、全身の血管、皮膚、関節、筋肉に炎症がおきる病気です。
原因は不明で、初期は風邪のような症状が表れます。
日光があたると皮膚に赤い斑点が出る、両ほほに蝶が羽を広げたようなあざの現れる「蝶形紅斑」、脱毛、口内炎、手足の先が冷えて白くなり、痺れる「レイノー現象」、目や口の乾燥、握力低下、爪の変形などの症状があります。

花粉症
風邪症状で38度を超えない微熱か発熱がない、また目のかゆみなど目の症状が見られる

・喘息
咳が長く続き、夜間〜明け方にかけて発作が起こる事が多く、ゼイゼイ、ヒューヒュー言う呼吸をします。横になると苦しさが増すので、身体を起こしている方が呼吸が楽(起座呼吸)。

・COPD(慢性閉塞性肺疾患)
初期は咳や痰など風邪に似た症状で、次第に普段の生活動作でも息切れするようになってくる。

・急性気管支炎
3ヶ月以内で症状が治まる気管支炎を急性気管支炎といいます。
鼻水、のどの痛み、悪寒やふしぶしの痛み、微熱など風邪に似た症状が出てきます。咳が続きひどくなると痰がからみ、気道が狭くなってきて呼吸をするとゼイゼイ、ヒューヒュー言い始めます。

・急性副鼻腔炎
風邪の後に細菌感染をおこして発症します。副鼻腔に膿がたまるので鼻水が出て、炎症が起こる場所によってほほや目の内側、おでこに痛みや頭痛などの症状が見られます。

・マイコプラズマ肺炎
以前は夏のオリンピックの年に流行することが多かったので「オリンピック病」と呼ばれることもあります。熱が下がっても咳や痰のからむ咳が続いたり、呼吸がしにくくなったりします。
乳幼児は風邪程度で済みますが、学童期から大人にかけては肺炎になりやすい。

・肺炎
風邪症状が続き、胸の痛み、息苦しさを感じる。高齢者には発熱がみられないことも。

・間質性肺炎
肺が広がったりしぼんだりがしにくくなる病気です。症状が進むと動くと息切れをするようになり、痰のない咳が出るようになります。

・肺結核
2週間以上続く咳や痰があり、微熱が続く、食欲がない、体重が減るなどの症状が見られます。ひどくなると痰に血が混じったり、咳をすると血が出ることもあります。

・悪性腫瘍(肺がん)
症状が進行すると咳や痰が多くなり、痰に血が混ざる場合もあります。

アレルギー性鼻炎
鼻症状以外に、目のかゆみ、のどのかゆみ、目の充血、涙が出るなどの症状がみられます。

・インフルエンザ
38度以上の高熱が続き、頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状が見られます。

・扁桃炎
のどにある扁桃に炎症が起こり、高熱、頭痛、頸部リンパ節の腫れ、耳の痛みを伴うこともあります。

・A群β溶連菌感染(溶連菌)
高熱が出てのどの痛みがあり、首のリンパ節が腫れます。全身に細かく赤い発疹が出たり、舌に赤いブツブツ(いちご舌)が出ます。

・急性喉頭蓋炎
のどの後頭蓋という部分が腫れることで息がしにくくなり、腫れがひどいと窒息する危険もあります。息苦しさ、息を吸う時にゼーゼー言うなど。

・百日咳
始めは2週間位軽い風邪のような症状が続き、短い咳が連続して出る、息を吸う時にヒューという音がします。顏が腫れたり内出血が見られる事もあります。

・ノロウイルス
軽いと発熱などの風邪症状で始まります。激しい吐き気、腹痛、下痢などが特徴です。

・妊娠(初期症状)
妊娠の初期に微熱、頭痛、だるさなど風邪に似た症状が見られることがあります。

・ギランバレー症候群
風邪や下痢を発症した後、数日〜3週間位たってから手足に力が入らなくなったり、感覚が鈍くなったりします。若干男性の方が多い。

・白血病
血液細胞が骨髓で作られる途中で癌化してしまう病気です。初期症状が軽い発熱やカラダのだるさといった風邪に似た症状が出ます。ぶつけたわけでもないのにアザが出来たり、鼻血や歯茎から出血が見られたりします。

・AIDS(エイズ)
発熱や喉の痛みといった、風邪に似た初期症状が現れます。特徴としては体重の減少、皮膚の発疹、口の中のヘルペスなどがあります。

・はしか(麻疹)
風邪のような症状で始まり、目が充血し目ヤニが出てきます。口の中のほっぺの内側に「コプリック斑」と言われる白いプツプツが現れてくるのが特徴です。

・風疹
38度前後の発熱と同時に、赤くて小さい発疹が全身に広がります。発疹だけの場合も半数に見られます。首と耳の下のリンパ節が腫れるのが感じられます。

・中耳炎
風邪をひいた時に中耳に細菌が入り込むために起こるため、風邪と同時に発症することが多い。

・ヒステリー球
喉の違和感が風邪に似ていますが、過度のストレスや疲労が溜まり、喉の筋肉が痙攣するなどして喉が詰まった感じがします。アレルギー物質を摂取した時との違いは、喉以外の場所にも違和感を感じるかどうかです。

・心筋炎、心膜炎
風邪症状で始まり、風邪の原因となるウイルスが心筋、心膜に取りつくことで起こります。
風邪症状以外に不整脈、呼吸困難などの症状が見られる時は注意が必要です。

・急性肝炎
初期症状が風邪や胃の不調に似ている為、注意が必要です。倦怠感、風邪のような症状が治まった頃に黄疸が出始めます。

 

6.風邪(感冒)の一般的な治療

一般的な風邪であれば、安静にして睡眠をとる、水分補給、温かい食べ物をとるようにするなどで治ります。
熱があってもお風呂に入るのをやめる必要はありませんが、入浴後にカラダが冷えないように気をつけましょう。

ウイルスにはこれといった治療法はありません。
抗菌薬(抗生物質)はウイルスには効果がないので不要です。
しかし扁桃に細菌感染が疑われる場合などは抗菌薬が出される場合もあります。

症状が激しい場合は、鼻水や咳を止めたり、熱を下げる薬(症状緩和薬)が出される場合もあります。

◆当院の場合

★RSウイルス感染症の赤ちゃんの症状を楽にする方法【当院の場合】(鼻水、咳、熱が主症状なので基本的には同じです)

7.風邪(感冒)の予後と合併症

多くは安静にしていることで自然に治ります。
1週間〜10日位で改善されることが多いのですが、細菌の二次感染などが起こり長引く場合もあります。

合併症としては

・気管支炎
・肺炎
・結膜炎
・中耳炎
・髄膜炎、脳炎
・心膜炎、心筋炎

などが挙げられます。

特に乳幼児や子ども、高齢者は注意が必要です。病気に対する抵抗力が弱く、合併症を引き起こしやすいと言われます。

乳幼児・子供:カラダの不調をうまく説明できないため、観察して気づいてあげる事が必要です。

・高熱が続く
・カラダに発疹がでていないか
・舌に赤いブツブツがでていないか
・風邪症状が長引いている
・寝ながらいびきをかいたり、寝苦しそう

高齢者:元々心臓や呼吸器などに病気がある人も多く、合併症を起こしやすいので注意が必要です。

・肺炎などをおこしていても熱が出ない事があります。
・胸の痛み、息苦しい
・元気がない、ぐったりしている
・食欲がいつもよりない

 

8.まとめ

今まで読んで来たように、風邪を治す薬はありません。

風邪は、暖かくして水分を摂り、休養すれば数日で軽快するものです。

では、何故、なぜ病院を受診しなければならないのでしょうか?

それは、風邪のように見えて別の病気の場合もあるからです。

ですから、風邪を「治す為」に医療機関を受診する必要はありません。

しかし、別の大きな病気でないことを「確認する為」に、お早めに病院を受診しましょう。

 

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