めまい

めまいの原因を症状から見分けるカンタンな方法

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めまいを原因と症状から対策!【東洋医学の6タイプ分類】

 

1.めまいとは

めまいとは、体の平衡を保つ機能に障害されたときに起こる症状です。
「周りがグルグル回るする」「体が浮くようにフワフワする」など、めまいの中でも様々な種類があります。

 

2.身体を平衡に保つ器官

 

 

 

 

体の平衡を保つ器官は大きく分けて脳・耳・目・深部感覚です。
このどれかが障害されることでめまいが起こります。
まずは人がどのようにして平衡を保っているか理解しましょう。

 

◆耳

耳の内耳には蝸牛・前庭・三半規管があります。
蝸牛は聴覚に関与し、前庭と三半規管は平衡感覚に関与します。

 

・前庭

前庭の役割は重力や直線加速度をモニターしています。
内耳の中央部にあり、内部は蝸牛と三半規管に通じるリンパ液で満たされています。

 

平衡感覚の仕組み

前庭の内部には耳石器というものがあります。
耳石器は卵形嚢と球形嚢に分けられます。
それぞれに平衡斑という加速度や重力を感知する組織があります。
平衡斑は、上から耳石→耳石膜→有毛細胞→神経となっています。
耳石膜はゼリー状でその上に耳石(平衡砂)が乗っています。
頭を傾けると耳石も傾きます。
その傾きを有毛細胞がキャッチし、脳へと伝えます。

卵形嚢と球形嚢は互いに直交しています。
そのため電車の発進・停止は卵形嚢(水平方向)、エレベーターの昇降は球形嚢(上下方向)がセンサーとなります。

 

・三半規管

半円形で管状の形をした器官で回転加速度をモニターしています。
三次元的なあらゆる回転をモニターできるような形になっています。
内部はリンパ液で満たされており、有毛細胞がリンパ液の流れをキャッチします。

 

平衡感覚の仕組み

三半規管内部にあるリンパ液は、慣性によって頭の回転方向と逆方向に流れます。
その流れを有毛細胞が感知して電気信号に変換し脳へと伝わります。
グルグル回った後に体を止めてもグルグルした感じが残ってるのは、リンパ液が三半規管の中を流れているからです。

 

◆目

当たり前の話になりますが傾きは視覚でも補われています。
物の傾きや地面の傾斜は視覚のからの情報が重要です。
目を閉じた状態では目からの平衡感覚はなくなるため不安定になりやすいです。

 

◆深部感覚

深部感覚とは筋肉・腱・骨膜・関節嚢に存在する感覚神経のことです。
重心の偏りによる筋肉の緊張度の違いを認識する神経は、平衡感覚に深く影響しています。

 

◆脳

平衡感覚は主に小脳や脳幹が認識し統合します。
上記した器官は統一が取れた信号を送り脳が認識します。
しかしこれらのいずれかまたは複数に異常な情報が脳に伝わるとめまいが起こります。

 

3.めまいの分類

◆回転性めまい

グルグルする・周囲が回転するなどのめまいは回転性めまいです。
主に耳の症状に伴って起こることが多いですが、脳の病気でも起こることがあります。

 

◆浮動性めまい

フワフワする・浮いている感じがするなどは浮動性めまいです
回転性めまいが慢性期に入った時に発症することもあります。
内耳の問題や小脳などの中枢神経の問題、高血圧や自律神経の問題で起こることが多いです。

 

◆立ちくらみのようなめまい

立ち上がる際にクラっとしたり目の前が黒くなったりします。
失神することもあるため注意が必要です。
主に低血圧や高血圧、動脈硬化などの循環器障害に伴う症状です。

 

4.めまいの原因

めまいの原因は様々ですが、中枢神経か末梢神経が原因かによって分類されています。
中枢神経は脳や脊髄の総称で、末梢神経はその他の神経の総称です。

 

◆脳が原因のめまい(中枢性めまい)

中枢神経(脳)の障害によるめまいです。
他の症状も重要で、「ろれつがまわらない」「手足が動かしにくい」などの症状があるかたは早急に処置が必要となります。

・脳卒中
・小脳の障害
・脳腫瘍
・変性疾患
・脳出血
・脳血管障害
・てんかん

など脳幹や小脳の障害で起こるものは中枢性のめまいに分類されます。

 

◆脳への血流障害によるもの

血圧のコントロールが不安定な方や、脳への血流が一時的に不足する場合などが考えられます。
・椎骨脳底動脈不全
・高血圧
・起立性低血圧
・動脈硬化
・自律神経失調症
などもともと病気を持っている方にも起こりやすいです。

 

◆耳が原因のめまい(末梢性めまい)

末梢性めまいは前庭性と内耳性に分かれます。

 

・前庭性めまい

前庭性は耳鳴りや難聴伴わないめまいを言います。
・良性発作性頭位めまい症
・前庭神経炎
などによるめまいは前庭性めまいに分類されます。

 

・内耳性めまい

こちらは耳鳴り難聴などの聴覚の症状に伴うめまいを言います。
・突発性難聴
・メニエール病
・梅毒
・アミノグリコシド(薬物性)
なども内耳性めまいに分類されます。

 

5.めまいの診断と検査

◆問診

めまいと言っても様々な原因があります。
それらを区別し正しく伝えることで医師の出助けにもなります。
・性質
グルグル・フワフワ・クラっとするなど

・程度
日常生活には困らない・歩けないなど

・めまいの持続時間
数秒・半日・一日

・動きたときに起こるのか

・他の症状の有無
耳や脳障害の症状など

 

◆平衡感覚の検査

・足踏み検査

目を閉じて足踏みをすることにより平衡感覚を保てているか検査します

・ロンベルク検査
目を閉じ片足立ちし平衡が保てるか検査します。

 

◆脳の検査

・反射や神経の反応
・MRI・CTなどの画像
・脳波の検査
・視運動性眼振検査
ペンなどを目の前で動かしちゃんと目で追えるか検査します。

 

◆耳の検査

・聴力検査
耳がどの程度聞こえているか検査します。

・フレンツェルの眼鏡
眼振がないか目の動きを見ます。

 

6.めまいの一般的な治療法

原因によって様々です。
脳が原因の緊急を要するものから、耳が原因で起こっているものもあります。
まずは原因を調べそれに対する治療を行います。

 

7.めまいの鑑別

めまいにもいくつかの種類があります。
それらを区別し正しく伝えることが重要です。

 

8.めまいの予後と後遺症

原因によって大きく異なります。
脳に障害があるものであればめまいのみならず他の症状が後遺症となることもあります。
原因のわからないめまいもあるため、日常生活には支障が出ます。

 

 

※内容に誤りや情報が古いなどありましたらお手数ですがご一報ください。

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