症例, 認知症

認知症 症例2 80代女性

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症例2 80代女性

【主訴】

肩と首の痛み

【その他】

物忘れ、妄想、過食と拒食の反復、軟便下痢、不眠、嗜眠(眠たがる)

【病歴】

さしたる原因無く、首肩の痛みが発症したため、整形外科受診。

ただ、本人は物忘れ(記銘力低下)、妄想が激しく、コミュニケーションが難しいので娘さんに伴われ来院。

頸椎に年齢相応の変性はあるものの、それが原因とする根拠は乏しい。

また、高齢ということもあり、手術を積極的に推進すべき材料も無いため、鍼灸治療で様子を見ることとなった。

【治療経過】

順調に食欲が安定し、便通も安定してきた。夜もよく寝ているようだ。

それにつれ、首肩の痛みを訴えなくなってきた。

初期には、『胸が痛い。心臓に針を刺された。』などと妄想が激しいため(もちろん、そんなことしてない)、娘さんに治療を見ててもらった。

コミュニケーションも比較的良化し、私の事も解るようになり、最近は妄想が減り、扱いやすくなり、娘さんも付き添いに来なくなってきた。

主訴が消失したので話し合いの結果、終了とした。

 

【解説】

東洋医学の症候分類「心脾両虚証」で治療した。

東洋医学で言う「脾蔵」の病証は、食欲減退、軟便下痢、腹部膨満感、味覚異常、疲労倦怠感、嗜眠などである。

そのため、脾蔵は消化吸収系の機能を指すと考えられている。

また、東洋医学で言う「心蔵」は、下記のの機能と病証を持つ。

①血脈を司る(血液循環)

病証:動悸、不眠、健忘、多夢など

②神明を司る(精神・意識活動)

病証:心煩(胸がもやもやする)、不眠、健忘、精神・意識障害、うわごとなど

③舌に関係する。

病証:舌口のできもの、言語障害

 

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