めまい, 耳鳴・難聴

メニエール病とは?分かり易い原因・症状・治療まとめ

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1.メニエール病とは

激しいめまいや難聴を発症する内耳の病気です。
30代~40代の女性に多く、厚生労働省で難病の一つとして認定されている原因不明の病です。

 

2.耳の構造

簡単に耳の構造を説明します。

 

 

耳は外耳・中耳・内耳の三つに分かれています。
さらに内耳は、大きく分けて蝸牛・三半規管・前庭に分かれています。
聴覚の機能に関与する「蝸牛」。
平衡感覚の機能に関与する「三半規管・前庭」となります。

内耳の構造

蝸牛の役割

蝸牛は聴覚の機能に関与します。
音の伝わり方を5つに分けて説明すると、
1.音波が外耳道に入り鼓膜に伝わる
2.鼓膜から骨(ツチ骨→キヌタ骨→アブミ骨)に振動が伝わる
3.骨(アブミ骨)から蝸牛に振動が伝わる
4.蝸牛の中にあるリンパ液に振動が伝わる
5.蝸牛の内部にある有毛細胞がリンパ液に伝わった揺れをキャッチし、電気信号に変換して脳に「音」として認識される。
といったように音を認識します。

 

前庭の役割

前庭は平衡感覚(頭の傾き・直線の加速)の機能に関与します。
前庭には卵形嚢・球形嚢と呼ばれる袋状の部分があります。
その中には、平衡砂(または耳石)というものがあり、頭の傾きや人が移動すると同時に袋の中で砂のように動きます。
この揺れを有毛細胞がキャッチし、神経を通して脳に傾きや加速として認識されます。

 

三半規管の役割

三半規管は平衡感覚(回転運動)の機能に関与します。
半円状の三つの管を総称して三半規管と言います
その中にはリンパ液が入っています。
頭を回転したときに、三半規管のリンパ液が回転方向とは逆方向に流れます。
その流れを有毛細胞がキャッチし、神経を通して回転運動として脳に伝わります。

 

3.メニエール病の原因

内耳の中にあるリンパ液が過剰に増えることを内リンパ水腫と言います。
内リンパ水腫によって内耳の器官に障害が起き、様々な症状が発症します。
しかし何故内リンパ水腫が起こるのか、原因が分かっておらず、原因不明の難病として認定されています。

 

4.メニエール病の症状

メニエール=めまいという認識の方も少なくありませんが、様々な症状が発症します。
病気の状態により症状には個人差があります。

主な症状

・回転性めまい

「はっきりとぐるぐる回るようなめまい」があり、立つこともままならないような状態になります。
発作は30分から数時間続くことが多いです。
長い人では半日も続くようです。
回転性のめまいの他に浮動性(フワフワ)のめまいも起こることがあります。

・難聴

低音が聞こえにくくなることが多いです。
めまいと同時に音が聞こえにくくなる一時的なものから、
慢性的に聞こえが悪くなることもあります。
補足:リクルートメント現象
聴覚が過敏になり高音がうるさく聞こえることをリクルートメント現象と言います。
子どもの声が聞こえにくかったり、金属音が耳障りに感じることがあります。

・耳閉感

耳が詰まるような感じを「耳閉感」と言います。
山に登った時・エレベーターの昇降で耳が詰まった感じ、といえば経験されたかたも多いと思います。
音が遠くから聞こえるような感じがして、聴力が落ちます。

・その他の症状

吐き気・嘔吐・傾斜感・頭痛・冷や汗・動悸など。

 

 

5.メニエール病の検査方法

・ふらつきを見る検査

両足・片足・足を前後にずらした状態で立った状態のふらつきを見ます。
目を開けた状態と閉じた状態で検査を行います。

 

・眼振

目にペンを近づけて左右上下に動かし目で追ってもらいます。
その際に異常な揺れや動きがないかを確認します。

 

・聴力検査

聴力検査と言っても種類は様々ありますが、一般的には小さい音がどの程度聞こえるかを基準に検査します。
場合によっては他の聴力検査も行います。

 

・グリセロール検査

聞きなれない検査方法ですが、
グリセロール(グリセリン)には浸透圧により、強い脱水作用があります。
これを飲む(または点滴)ことによって内耳に溜まった水を一時的に減らすことができます。
検査前と検査後で聴覚に変化があるなら内リンパ水腫の可能性が高いと言えます。

 

6.メニエール病の一般的な治療

・薬物療法

◆内耳の中の水腫を減らす薬
◆耳の循環を良くする薬
◆自律神経を安定させる薬
◆炎症を抑える薬
◆ビタミン剤
◆めまいを止める薬

などが主に処方されます。

 

・手術療法

薬物両方で効果のない場合には手術が検討されます。

◆内リンパ嚢解放術
内リンパ嚢に穴をあけて内リンパ嚢の内圧を下げる手術です。

◆前庭神経切断術
平衡感覚を脳に伝える前庭神経を切断します。

 

・生活習慣の見直し

極端に偏った食生活や睡眠時間など生活習慣の見直しから症状の改善を図ります。

 

7.メニエール病の鑑別疾患

突発性難聴
◆ラムゼイ・ハント症候群
◆急性低音障害型難聴
◆内リンパ瘻
◆外リンパ漏
◆聴神経腫瘍
◆内耳梅毒
◆内耳炎
◆真珠腫性中耳炎
◆脳血管障害
◆小脳・大脳疾患などの中枢疾患
など、この他にもめまいや難聴を発症する疾患はたくさんあります。

 

8.メニエール病の不全型

診断基準を満たさないメニエール病を「亜型メニエール病」と言います。
亜型メニエール病は二つに分類されます。
・蝸牛型メニエール病
・前庭型メニエール病
があります。

蝸牛型メニエール病

メニエール病と同じ内リンパ水腫によって、蝸牛のみが障害されます。
主症状は「耳鳴り」「耳閉感」「低音が聞こえにくい」といった症状が起こります。
しかし再発を繰り返すとめまいなどの症状も起こり、メニエール病へ移行することもあります。
内リンパ水腫によっておこる為、メニエール病に準じた治療法となります。

 

前庭型メニエール病

蝸牛型とは異なり激しい回転性のめまいが起こります。
しかし難聴・耳閉感・耳鳴りなどの症状はありません。
「めまい」を起こす他の疾患との鑑別が難しいため、
繰り返し起こるめまいが、内リンパ水腫と判断されると前庭型メニエール病と診断されます。
メニエール病に移行することは少ないです。

 

9.メニエール病の予後と後遺症

メニエール病の予後は大きく、三つの時期に分かれます。

注:予後とは、病気に関する今後の見通しという意味です。

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・初期

発症の仕方にも様々なケースがあります。
突然強い回転性のめまいから難聴になる場合や、
なんとなく耳の聞こえが悪くなる・耳が詰まるなどの症状が起こってから、めまいが起こるケースもあります。

・活動期

症状が強くなる時期と比較的安定する時期を繰り返すのが活動期です。
発作を起こす期間としては、
毎月起こる場合や、毎週起こる場合もあり様々なパターンがあるので一概には言えません。

・慢性期

慢性期ではめまい自体は安定します。
それは平衡感覚を他の器官が補うためだと言われています。
しかし聴覚に関与する蝸牛の機能を他の器官が補うことはできません。
すなわち低音が聞こえにくい、耳鳴りがするなどの症状が残ります。

 

 

 

 

※内容に誤りや情報が古いなどありましたらお手数ですがご一報ください。

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